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【#52】乗馬苑でのホースセラピー 8ヶ月ぶりに馬と触れ合うことができた夫の変化

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  • 2024年05月27日(月) 18時01分
障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、昨夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。

自宅でのリハビリがはかどらない雄造騎手の現状打破へ、由紀子さんが考えたのは乗馬苑でのリハビリ。そこでは8ヶ月ぶりに馬と触れ合うことができ、藤井勘一郎元騎手や競馬学校時代の担当教官との再会もありました。

その出来事は騎手として、またパパとしても変化をもたらしたようです──。

車椅子で坂を駆け下りてくる男性は…藤井元騎手!


 JRAと騎手クラブのご協力のもと、栗東トレーニングセンターにある乗馬苑でのリハビリが実現した夫。当日、乗馬苑に来られていたみなさんには、あらかじめJRAの職員さんが事情を説明してくださっていたようで、みなさんとても親切に迎え入れてくださいました。

 そこには、調教師さんや厩務員さんの奥さま方の姿も。それぞれご主人から事情を聞いていたらしく、温かい言葉をかけてくださった方がたくさんいて、とてもありがたかったです。

 みなさんにご挨拶をしたあと、夫は落馬から約8カ月ぶりに馬の元へ。

 騎手を目指して乗馬を始めた少年時代から、これほどまでに長い期間、馬に会わない日々はなかった夫。少し涙ぐみながら馬の顔を撫でたりして、馬との触れ合いタイムを満喫していました。ホースセラピーの効果か、だいぶ癒されたようです。

■8ヶ月ぶりの馬との触れ合い(提供:白浜由紀子)


 落馬をして大怪我を負っても、こうして馬を愛でることができる。そんな夫の姿に、騎手という職業についた人間と馬の絆の深さを目の当たりにしたような気がしました。私が知るほとんどの騎手は、落馬をして大怪我を負ってもまた馬上に戻りたいと言うし、騎手復帰が叶わなくとも、パラリンピックを目指し、また馬と共に人生を歩み始めた方も…。

 そこにはきっと、馬と共に生きてきた人間にしかわからない魅力や絆があるのでしょうね。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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