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【安田記念予想】地盤沈下中のマイル路線

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  • 2024年05月29日(水) 12時00分
こちらのコラムでは、俺プロ出身の奇才・のれん氏が当週の重賞注目馬を公開。ただ強いというだけでなく、馬券で期待値がとれそうな「妙味ある馬」を紹介していただきます。

今週のれん氏が注目したのは、東京競馬場で行われる安田記念(GI)。実力派の見解を、ぜひ予想の参考にお役立てください!

荒れる要素は十分にありそうなレース


 今年の安田記念の登録メンバーを見渡した時に印象として残ったことが2つあり、1つがマイル路線の地盤沈下。2つめが中距離質な馬の割合の多さ。

 まずマイル路線の地盤沈下についてだが、モーリスが絶対王者として君臨した2015〜16年、少し空いてグランアレグリア・インディチャンプ・アドマイヤマーズ等、マイルがベストではないアーモンドアイでは力負けするメンバーだった19〜21年、そしてグランアレグリアが引退しソングライン・シュネルマイスターの現6歳世代が引っ張った22〜23年と、時代ごとに確固たる軸となる馬がいてその馬を中心に回っていた。

 しかし現6歳が現役を退いた今年は4歳世代が不甲斐ないのもあって新規勢力の台頭がなく、6歳世代に負けていた馬たちがただ年齢を重ねたような状況で主役不在。香港馬が久しぶりに参戦してきたのも、この相手なら遠征競馬でも勝てるという感触があってのものだろう。

 そこで似たような状況だった17〜18年の安田記念の結果を見ると、17年はサトノアラジン・レッドファルクスの京王杯スプリングC組が1、3着。18年は1400mで条件戦を勝ち上がってきたモズアスコットが重賞未勝利ながら勝利と、1400mで結果を残していたような馬の好走が目立つ。手薄なメンバーだった今年のヴィクトリアマイルでほぼ唯一の1400m実績馬だったテンハッピーローズが勝利したのも記憶に新しい。

 しかし今年のメンバーは前述したように中距離質の馬が多い。これは近年の東京競馬場が差しやすい馬場になったことで、安田記念もダノンキングリーやサリオスのようなどちらかというと1800m向きのタイプが走る毎日王冠的なレースになったことが大きいと見ている。それゆえに短距離質なタイプは勝負にならないとみてあまり出て来なくなり、ガチンコの追走勝負にならないので中距離質の馬がボロを出さずに走れてしまうという状況。

 今開催の東京は天候に恵まれたこともあり、馬場がフラットになってスムーズに差し脚を伸ばせる馬が素直に強かったここ数年に比べれば内枠の利がある状態。先週の日本ダービーも内枠からポケットを取り切ったダノンデサイルが直線もラチ沿いを通りながら突き抜ける競馬だった。

 おそらく1番人気だろうロマンチックウォリアーも2000m主戦の馬なので、良馬場で1400m質の競馬ならば大荒れしてもおかしくないと思っていたが、残念ながら週中から雨予報が続いて良馬場での開催とはならなさそう。

 馬場次第の要素が大きくなりそうなので週中の段階では玉虫色の結論になってしまうが、荒れる要素は十分にありそうなレース。

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人気落ちを狙い、買い時を逃さない俺プロ出身の人気予想家。本格的に競馬予想を始めてから僅か3年で年間回収率115%を達成し、2021年11月にウマい馬券でデビューを果たした。馬場や枠順はもちろん、血統・馬体・走法などから見る適性も重要視しており、その実力には現在活躍中のプロ予想家たちも絶賛している。

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