2歳王者
グランプリボスは、先週に続いて新コンビのウィ
リアムズが騎乗し、栗東坂路で併せ馬を行った。僚馬
タカオセンチュリー(8歳オープン)を先導役に2馬身半追走。アクションはゴール前のみだったが、瞬時に反応して半馬身先着した。
時計は4F52.1-12.9秒をマーク。矢作師は「いままでは一気にかわすところがあったので、最後だけ追って、と指示をした。見た目は良くなかったが、朝一番と違って馬場は重い状態だったからね。地力はついてきたと思う」と満足げ。ウィ
リアムズも「1週前は良くなっている段階だったが、体が締まってきているし、すごく良くなっているなと思った。折り合いは大丈夫だし、ためればはじける雰囲気がある」と前向きな変化をつかみ取った。
今年は結果を残せていないが、いずれも折り合いを欠いたもの。師は「応援してくれるファンには申し訳ないが、敗因ははっきりしている。それでも2回とも(直線で)沈まなかったからね」と敗戦のなかにも、ボスの底力をアピールする。
負けられない一戦だ。すでに登録している英GIセントジェームズパレスS(6月14日・
アスコット)へ、府中のマイルを制して堂々と羽ばたく。「結果次第になるが、亡くなった
サクラバクシンオーを世界的な大種牡馬にしたい。ヨーロッパの抜けて強い馬(
フランケル。英・牡3歳、11年2000ギニーなど6戦無敗)と対戦させたいね」と指揮官。先月30日に心不全のため、22歳でこの世を去った父。その卓越したスピードを、自らの力で世界に発信する。
提供:デイリースポーツ