アーデントは美浦Wで
イングリッド(4歳500万下)、
ホローポイント(5歳500万下)を6馬身追走。5F68秒2-36秒9-12秒3で1馬身の先着を決めた。
笑みの絶えない加藤征師の表情が好調さを物語る。「先週(美浦W5F65秒0-12秒7)にやっているから今週は半マイルの調教。追走に手間取ることもなく、いい追い切りができた。息の入りも非常にいい。レース間隔をあけたことで、だいぶ落ち着きも出てきたね」と2か月半のリフレッシュの効果を口にした。
春はあと一歩タイトルに届かず、
京成杯4着、
弥生賞では3着。「正直、戦歴が違う。格の違いで何とかしてもらわないと」と言葉に力を込めた。7年2か月ぶりに藤田が福島まで駆けつけるなど、勝負気配も高い。準備万端の実績馬が、きっちりとローカル重賞を射止める。
ローレルブレットは栗東坂路を単走。しまいを
ナチュラルに伸ばして4F55秒8-39秒2-12秒5をマークした。見届けた今野師は「重心の低い、いいフォームでキビキビとした走りでしたね。フワッと入ってジワッとためて、サッと反応して動いていた。いい調教ができたと思う」と納得の笑みを浮かべた。
前走の
プリンシパルSは2着。ダービー出走こそかなわなかったが、中距離戦で見せ場をつくった意義は大きい。「前走は折り合いもついていたし、直線ではいい反応で馬群を抜けてきた。柔軟性が高い馬ですね。今回もうまく対応してくれると思う。あとは抽選を突破してくれれば」。厩舎にとっても重賞初制覇がかかる一戦。指揮官は静かに闘志を燃やしている。
提供:デイリースポーツ