「第44回
函館2歳S・GIII」(芝1200m)は14日、函館11Rに16頭で争われ、中団のインを追走した3番人気の
ストークアンドレイが力強く伸びて差し切り勝ち。3、4角をうまくさばき、直線は馬場の中ほどに持ち出して抜け出すと、5番人気
コスモシルバード(2着)の追い上げを首差振り切った。勝ちタイムは1分10秒4。さらに首差の3着は2番人気の
ティーハーフ。1番人気の
アットウィルは出遅れや直線での不利が響き、5着に敗れた。
「内枠がどうかと思ったけど、スムーズにさばけましたね。最後はイメージ通りのいい脚」。4角11番手からの差し切りに、川島は満面の笑みを浮かべる。「こっちの方に来てから、毎日のように乗っていた馬。厩舎の方に大事にしてもらっている。チームで勝ったから気持ちが違います」と胸を張る。自身は04年
府中牝馬S(
オースミハルカ)以来の
JRA重賞Vとなったが、それ以上に一丸の勝利を喜んだ。
以前は、2歳戦で強さを見せつけていた山内厩舎。面目躍如とも言える勝利に、トレーナーもニヤリだ。「ここまでやれるとは。こういう馬場も合っているのだろうね。距離は延びても大丈夫だから、暮れの舞台に出せれば」と阪神JF(12月9日・阪神)を強く意識する。「並んだら負けない闘争心がある。GIでも勝負になりますよ」とジョッキーの手応えも十分。世代最初の重賞ウイナーが、2歳女王への道を突き進む。
提供:デイリースポーツ