21日(日)に京都競馬場で行われる第73回
菊花賞(GI・芝3000m)に出走する
コスモオオゾラ(牡3、美浦・高橋義博厩舎)について、追い切り後の関係者の共同会見でのコメントは以下の通り。
ダービー以来の実戦となる
コスモオオゾラは朝9時頃、
柴田大知騎手を背に坂路へ。4ハロンから51秒1−36秒9−24秒0、ラスト1ハロンも11秒8に纏めた。
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コスモオオゾラについて高橋義博調教師
「最終追い切りはもうそんなに(強く)することもないだろう、と思って時計の指示を出したのですが、結果的には1秒くらい速くなりました。思い通りの仕上がりになってきましたね。
(
トライアルを)ひと叩きできなかったのですが、戻って来た状態から描いていた青写真通りにできたので、仕上がりに関しては、間に合ったというつもりでいます。
3000mに関してはみんな初めて、同じ条件ですから、やってみなくては分からないないところですし、長距離を虎視眈々と狙っていた馬も新たに出て来ましたから。自分としては、順調に、願っていた舞台に立てるというところですね。
レースに関しては、
柴田大知騎手がこの馬を知り尽くしていますから、今さら作戦がどうこうということはありません。この馬の能力を信じて出してください、ということだけです。
自分にとっても牡馬のクラシックに初めて参戦して、三冠全てに参加させてくれた馬ですからね。春には、秋が一番(良くなる)と思っていたのが、ダービーの後に骨折というアク
シデントがあって、理想の
ステップではないですが、その中で頑張ってくれてここまで来ることができたので、馬にはどうもありがとう、という思いです。
応援してくださる声も聞いていますし、我々もできるベストを尽くしました。馬も自分の力を出してくれると思います。京都で頑張りますので、応援をよろしくお願いします」
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コスモオオゾラについて
柴田大知騎手「(最終追い切りは)自分の感覚よりも時計が出ていたので、それは先週と比べて軽くなっている証拠だと思うので、状態はとても良いと思います。夏を越して、少し背が高くなったような感じで、ス
トライドが伸びているので、そのあたりもいいと思いますね。
怪我を克服してここまで来てくれましたし、しっかり乗り込めましたから、あとは馬を信じて頑張るだけですね。切れる脚はなくても、渋太い脚を使える馬なので、ある程度いい位置で競馬をしたいと思っていますが、実際のレースに関してはゲートを出てから、そのとき考えたいと思います。
毎回馬との折り合いも問題ないですし、最後まで一生懸命走ってくれるので、僕はそれを信じて乗るだけです。怪我をしてしまった中でよくここまで克服してくれて、間に合ってくれたので、何とか関係者の方々の気持ちや、馬の気持ちを考えて、しっかり結果を出せるように頑張りたいと思います」
(取材:大関隼)
提供:ラジオNIKKEI