今週末、
中央競馬の重賞レースは、27日(日)の東京で
フェブラリーSに向けての前哨戦・
根岸S、同日京都で電撃ハンデ重賞・
シルクロードSが行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■1/27(日)
根岸S(4歳上・GIII・東京ダ1400m)
テスタマッタ(牡7、栗東・
村山明厩舎)は、昨年このレースで3着としたあと、
フェブラリーSを制覇。昨夏の
帝王賞(3着)以降は、中距離路線を進んで案外の結果が続いている。今回は59キロだが、久々の東京コース短距離で再浮上を狙う。
ガンジス(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)は、昨秋10月のオープン入り後3走し、
武蔵野S2着など3戦2勝。ダート通算7戦4勝、2着2回、3着1回と依然オール3連対をキープ中。いつ重賞に手が届いてもおかしくない戦績だけに、ここでも主役候補。
タイセイレジェンド(牡6、栗東・
矢作芳人厩舎)は、昨年6月から交流重賞路線に転向し、前走
JBCスプリント(川崎・ダ1400m)で初GI制覇。東京ダートは、追込み決着になった昨年の
根岸Sで逃げて4着。1年間での成長を見せられるか。
エーシンウェズン(牡6、栗東・
野中賢二厩舎)は、約半年ぶりのOP特別・
霜月S(東京・ダ1400)で2着以下に0.4秒差で完勝し、ダート重賞初出走となった前走
カペラSでも、内の苦しいところから捌いてきっちり2着。6歳馬でも目下の充実ぶりは、ここでも注目される。
ダノンカモン(牡7、栗東・
池江泰寿厩舎)は出否未定も、東京ダート重賞では上位争いの常連。昨年のこのレースは5着(1番人気)に敗れたが、2走前の
武蔵野Sでは3着と巻き返した。出走してくるようなら、上位争いが視野に入る。
その他、ダート通算24戦で5勝2着9回など、実に20戦が3着以内の堅実派
エアウルフ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)や、前走
ジャニュアリーS(中山・ダ1200m)で9番人気ながら2着に飛び込んだ
ケイアイテンジン(牡6、栗東・白井寿昭厩舎)。OP初挑戦の前走・
ギャラクシーS(阪神・ダ1400m)では、メンバー中1番の末脚で0.1秒差3着と通用するところを見せた
メイショウマシュウ(牡5、栗東・沖芳夫厩舎)など、実績馬と勢いのある馬による激戦が予想される。発走は15時45分。
■1/27(日)
シルクロードS(4歳上・GIII・京都芝1200m)
ドリームバレンチノ(牡6、栗東・加用正厩舎)は、前走は
スプリンターズSで3着(9番人気)と強敵相手に大健闘。3走前の函館SSでは、昨年の
最優秀短距離馬ロードカナロアを下しており、休み明けでもGIIIなら中心を担う存在。
ダッシャーゴーゴー(牡6、栗東・安田隆行厩舎)は、
スプリンターズSでまさかの最下位16着(6番人気)。GIではパンチ不足に映る印象も、2.3走前の内容からス
プリント重賞では常に警戒が必要な馬。立て直されての今回は、反撃なるか。
マジンプロスパー(牡6、栗東・
中尾秀正厩舎)、前々走
スプリンターズS、前走
阪神Cと2ケタ着順続き。ただ、いずれも着差は1秒以内と着順ほどは離れていない。ここらで、昨年の
高松宮記念5着、
CBC賞優勝馬の挽回なるか。
サドンストーム(牡4、栗東・西浦勝一厩舎)は、過去5戦中4走で京都芝1200mを使われおり、前走は
淀短距離Sで追い込んで3着。外を回る馬が不利だった馬場状態を考慮すれば、能力は出せた。今週から京都芝はBコースで、
グリーンベルトがなくなるだけに、引き続きの食い込みに警戒。
スギノエンデバー(牡5、栗東・
浅見秀一厩舎)は、昨夏の
北九州記念Vのあと、
セントウルSで8着、
京阪杯12着に敗れるも、前走12月の
尾張Sで末脚復活の1着同着。最後は確実に突っ込んでくるタイプだけに、Bコース替わりは好材料か。
その他、前走
淀短距離S組から、前が詰まって負えず7着(3番人気)の
エーシンホワイティ(牡6、栗東・松元茂樹厩舎)、内からしっかり脚を伸ばして2着(11番人気)の
メイショウデイム(牡7、栗東・佐山優厩舎)、5着(13番人気)でゴール前の伸び脚は目立った
ファインチョイス(牝4、栗東・領家政蔵厩舎)など、GI経験組の実績とコース適性十分の面々がぶつかり合う伯仲の電撃ハンデ戦。発走は15時35分