マーメイドSで13着と大敗を喫した
コスモネモシンだが、その敗因は明確。「さすがに前走は9カ月の休み明けだったし、馬体重もプラス22キロと大幅に増えていたからね」と菊地基助手にも悲観の色はない。前走後はここを目標に、3日に函館入り。1度使われた上積みは大きく、7日の1週前追い切りではダートコースで6F84秒1-12秒0(強め)をマーク。併走馬を1秒7もぶっちぎるパフォーマンスを披露した。「状態面は特に問題はない。あとは、どれくらい絞れてくるかだろう」。10年
フェアリーS以来、勝ち星に恵まれていないが、牡馬相手にも好走歴がある実力馬。53キロのハンデを生かして、2つ目のタイトルを狙う。
昨年暮れの
金鯱賞から(4)(3)(3)(4)(8)着と、重賞で堅実な走りを見せる
トウカイパラダイス。前走の
天皇賞・春は崩れたが、強敵相手、距離が長かったことを考慮すれば、仕方のない結果と割り切れる。今年は皮膚炎を発症して、前哨戦の
巴賞を使えなかったが、「大事には至らなかったし、(函館)到着翌日には馬場入りができたからね」と谷中厩務員は不安を一掃。中間の時計はやや不足気味だが、7日の1週前追い切りはウッドコースで5F69秒3-12秒7(馬なり)をマークし、馬体は太め感なく仕上がっている。昨年は1番人気を裏切り4着に敗れただけに、「得意のコースで昨年の雪辱を」と陣営の意気込みも相当だ。
提供:デイリースポーツ