8月17日(土)に新潟競馬場で行われる、6R・新馬戦(6R・芝1200m)、8R・
新潟ジャンプS(JGIII・障3250m)、佐渡S(3歳以上1600万下・芝2000m)に出走予定の各馬についての陣営のコメントをお届けする。
[新馬戦]
メイソヴリン(牝2・松山康久厩舎・
父スウェプトオーヴァーボード)について、松山康久調教師。
「千葉サラブレッドセールの出身馬です。小柄な馬で、早いうちから走りそうなタイプなので、夏の競馬が合っていそうな感じですね。千代田牧場で丹念に育成してくれましたし、血統的にも楽しみがあります。
スウェプトオーヴァーボード産駒はダートで走る傾向がありますので、2週前のダート戦に登録しましたが、除外になりました。ただ小柄な馬ですから、
パワー勝負のダートよりも、芝が良いのではないかということで、芝のレースでデビューさせることにしました。さばきも軽く、最後までしっかり走る馬ですよ。大人しいですし、とても顔が可愛いんです。こんなに可愛らしい顔の馬はなかなかいないと思いますね」
ラヴァーサクラ(牝2・
和田正一郎厩舎・
父サクラバクシンオー)について、
和田正一郎調教師。
「スピード十分で、良い走りをする馬です。まだ馬体に緩いところもありますが、許容範囲だと思います。気性が素直で、ゲートも速いので初戦から楽しみです」
[
新潟ジャンプS]
カシマシンセイ(牡4・松山康厩舎)について、松山康久調教師。
「平地で走っていた時から稽古でキラッと光るものがあり、能力を感じていました。けれども競馬に行くと、直線まで持たなかったり、やめてしまったりしていました。結局、未勝利戦を勝てなかったのですが、障害練習をやり始めたら、飛越が巧かったんですよね。馬格もありましたし、丈夫なのも障害向きだと思いました。気が良すぎる面があり、平地の時はガーッと行ってしまって最後にバテていたのですが、障害レースでは障害を良く見るので、うまくハミが抜けてガーッと行くような面も解消されました。障害のデビュー戦は9着でしたが、飛越も巧く距離にも対応してくれて健闘してくれ、障害4戦目で勝ち上がってくれました。前走の障害オープン(障3380m・1着)は、
森一馬騎手が減量を生かして、コースロスなく折り合いをつけて、うまく乗ってくれました。今回は調教でも良く動きましたし、状態はすこぶる良いですね。暑いこの時期は、コンデションの良い馬が有利だと思いますし、期待しています」
セイエイ(牡5・小桧山悟厩舎)について、高野和馬騎手。
「前走の障害オープン(障3380m・5着)は、休み明けということもあり、まだ緩さがあって仕上がり途上でした。後ろから脚を伸ばして、62キロの斤量でも頑張っていたと思います。先週は併せ馬で追い切り、今週は障害を飛ばせた後に、単走で追い切りました。状態も良さそうですね。新潟コースは初めてになるので、何とも言えないところがあります。前に行く関西馬が止まらないと厳しいですが、ある程度、やり合ってくれればチャンスはありそうですね。展開次第だと思います」
[佐渡S]
マイネオーチャード(牝5・
畠山吉宏厩舎)について、
畠山吉宏調教師。
「前走の
関ケ原S(3歳以上1600万下・芝2000m・4着)後も在厩して調整してきましたが、夏バテもせずに追い切りもきっちりこなすことができました。元々、調教駆けする馬ですが、今週(8/14)の追い切りの動きも良かったです。前走も手強いメンバーの中、十分やれていました。今回のメンバーも骨っぽいですけど、十分やれると思います。前走はこの馬にしては、少し押して積極的に行きましたので、今回は最後の切れ味を生かすような競馬をと思っています」
ダイワズームについて、
鹿戸雄一調教師。
「前走(
松島特別・3歳以上1000万下・芝2000m)は、いつもより積極的なレースになりました。最後の直線で外から馬が来たら、そこからまたよく伸びてくれて、勝つことができました。前走後は短期放牧に出し、ここを目標に調整をしてきました。今週(8/14)のウッドチップコースでの追い切りもしっかり動いていましたし、状態も良さそうですね。速い時計になると厳しそうですが、上手に競馬ができる馬なので、うまく立ち回ることができれば好レースになると思います」(取材・写真:佐々木祥恵)