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天皇賞・秋トウケイヘイローなど今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2013年10月17日(木) 15時30分
 直撃ではなかったものの、台風の影響を受けた今週の栗東。予報以上に降り続いた雨が影響。雨自体は15日から降っており、16日の追い切りにも影響を与えているが、降り続いたことで、変則開催で追い切りが集中した17日の方が重たいウッドチップになった。

 この影響を受けて、17日はDコースに追い切りが殺到。ポリトラック馬場、芝馬場ともに通常では考えられないような頭数が集まり、次から次へと追い切りを行った。

【坂路/4F51.9秒】
 まずは16日。追い切り頭数は多くなかったが、一番時計は4F51.1秒のレッドアリオン(栗東・橋口弘次郎厩舎)。最後はフラついていたように、走りにくい状態を勢いでこなして、速い時計を出したという感じ。

 17日。一番時計は4F51.3秒のジェンティルドンナ(栗東・石坂正厩舎)。この馬を筆頭に、上位4頭は、エーシントップ(栗東・西園正都厩舎)、フラガラッハ(栗東・松永幹夫厩舎)、サダムパテック(栗東・西園正都厩舎)と、すべて重賞ウイナー。力がなければ、時計が出ない馬場ということは間違いない。また、51秒でラスト1F12秒台はジェンティルドンナだけ。天皇賞秋(10月27日・東京芝2000m)に向けて、仕上がり順調といったところだろう。

 時計を要する馬場でも、いつも通り、軽快な動きを見せたのが、タマモベストプレイ(栗東・南井克巳厩舎)。単走だったが、前半から集中力のある走りで、次第にスピードアップ。脚があがっても不思議でない最後の1Fも力強く駆け抜け、4F53.2〜1F12.4秒と、ラストが最速になる、加速ラップを踏んでフィニッシュ。状態に関しては文句ない。

 先週10日の馬場差が「+0.5秒」。16日は雨の影響が少しあって『+0.7秒』で観測。17日は、より時計の掛かる状態だったので『+1.0秒』で観測している。

【CW/5F66.5秒】
 冒頭でもお伝えしたように、ウッドチップの状態が良くないということで、追い切りを敬遠する厩舎が続出。同じトラック馬場でも、Dコースが盛況になった。とはいっても、すべての馬がDコースを使ったわけではないので、それなりの頭数は当コースで追い切られている。

 先週と変わらず、Cコースで追い切ったのが、天皇賞秋への出走を予定しているトウケイヘイロー(栗東・清水久詞厩舎)。朝一番の開門直後のコースに入り、単走で追い切られた。1頭でも気合乗りは十分で、向正面の走りは弾むようなフットワーク。見ていて気持ち良くなるくらいの加速力で、コーナーを通過し、直線も力強い伸び。時計は6F80.7〜5F65.4〜4F51.7〜3F37.9〜1F12.5秒でさほど速いわけではないが、数字以上に印象の残る動きだった。

 先週の馬場差が10日で「-0.4秒」。今週は基準時計とほぼ同じくらいは時計が掛かっていると判断してよいので、16日、17日ともに『±0.0秒』で観測している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 いつもは、Dコース、ポリトラック馬場(DP)の基準時計しか掲載していないが、今週は芝馬場での追い切り頭数が非常に多かったので、基準時計を掲載した。

 まず、ポリトラック馬場だが、時計に関しては、いつも通り、平均的に速い。この馬場での常連である、エーシンエムディー(栗東・大久保龍志厩舎)が、17日に単走で、6F77.4秒。最後まで余力十分にこの数字をマークしており、馬場差に関しては、先週と同じ『-1.0秒』でよいだろう。

 ここ数週では、見たこともないくらい、追い切り頭数が増えたのが、17日の芝馬場。角居勝彦厩舎や松永昌博厩舎の大半が追い切ったということもあるが、それ以外でも利用している厩舎が多かった。菊花賞出走組の芝馬場での追い切りについては、別ニュースで触れているので、そちらを参考にしていただきたい。

 時計よりも動きが目立っていたのが、新馬のナリタメロディ(栗東・木原一良厩舎)。2頭併せの外を回ったが、一杯になる相手を楽に交わし、持ったままの手応えで大きく先着。時計は5F65.9秒と平凡だが、数字以上に動きの良さが目立った。なお、芝の馬場差については『±0.0秒』で観測した。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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