今季はさえない
デニムアンドルビーだが、秘めたる能力はこんなものではない。「前走(
ヴィクトリアマイル7着)は帰厩して間もない競馬だったので、ピリッとしない面もあった」と小滝助手。「中間は手加減せずに調教できている。先週、追い切った後で急激に良くなった感じ」と話すように、栗東CWの1週前追い切りでは3頭併せの真ん中で切れのある動きを披露。6F83秒5-12秒4(馬なり)のタイムで、目下の充実ぶりを印象づけた。「ここを勝って何とかGI馬の仲間入りをさせたい」と陣営は強敵が相手でも強気の構え。昨秋には
ジャパンCで
ジェンティルドンナに鼻差まで迫った実力の持ち主。本来の調子が戻れば侮れない存在だ。
ヴィルシーナは
ヴィクトリアマイルを逃げ切り、レース史上初の連覇を達成。
安田記念に出走した昨年とは違い、堂々と春の
グランプリへと駒を進めてきた。「当初はここを使う予定はなかったが、調子がいいので出走することになりました」と安田助手が参戦の経緯を説明。栗東CWの1週前追い切りは6F81秒4-12秒9(一杯)をマークし、2週連続で中身の濃い併せ馬を消化。充実ぶりがうかがえるケイコで出来には文句のつけようがない。「仕上がりは前走と同じぐらい。内回りの2200mは、この馬にとってプラスでしょう」。
オークス、
エリザベス女王杯2着など、距離延長は望むところ。武器である末脚の持続力を生かして、牡馬にひと泡吹かせてみせる。
提供:デイリースポーツ