どっしりと構えて動じることなく、どこまでも従順でおとなしい。コンパクトできれいな栗毛の
キッズライトオンは担当の柳助手が離れて寝わらを扱いだしても、前かきひとつせずにじっと待っている。「落ち着いているでしょう。おとなし過ぎるくらいだからデビュー前は“走るのかな”って、ずっと思っていた。ゲート試験が受かってからもしばらく練習に通っていたくらい、ゲートも半信半疑だった」。そんな心配をよそに、好スタートから2番手を追走、スピード十分に1馬身半差をつけてVを決めた。
操作性の高さは頭の良さに裏打ちされているようだ。「デビュー1週前のゲート練習で後ろにもたれないように促したら、もたれなくなったんです。危ないと思わされたことが一度もない。担当させてもらって最高ですよ」と鼻面をなでた。賢い栗毛は担当者の期待感も肌で感じ取っているに違いない。