悲願のVへ抜群の気配を保つ。函館Wで単走の
アドマイヤタイシ。向正面~3角で他馬に絡まれる誤算が生じても動じることなく、経験豊富な7歳馬らしく堂々と自分のペースを刻んで行く。直線では鞍上のムチに応えて一気に
ギアチェンジ。豪快に伸びて5F68秒2-38秒6-12秒3でフィニッシュした。
「順調ですね」と見守った橋田師は、短い言葉で好調キープを約束。昨年の
エプソムC(10着)後は脚部不安で11か月の休養を余儀なくされた。今回が叩き3走目。「使いながら良くなっている。脚元もすっかりいい感じだね」と仕上がりに自信をのぞかせた。
これまで重賞2着は数えること6回。うち4戦が勝ち馬とタイム差なしだ。前走の
鳴尾記念も鼻差で、いつタイトルを獲得してもおかしくない状況だ。「前走も乗り役は(勝ち馬より)前にいるんだけどね。いつも、いくらも負けていない。小回りも器用にこなすから、何とかできれば」。今回こそは勝利の女神を振り向かせたい。
アドマイヤフライトは函館Wでしまい重点。5F68秒1-39秒0-12秒4をマークした。「小さい馬場だと走りづらいから、向こう(栗東)でしっかりやってきている。十分でしょう」と橋田師は、予定通りの攻め内容であることを強調する。「能力は高い。あとは大跳びだから、小回りコースがどうかだね。それに雨が降ったら走りづらい」とVへの課題を挙げていた。
提供:デイリースポーツ