函館Wで繰り広げられた僚馬
ディアデラマドレ(4歳オープン)との最終デモで、
キャトルフィーユが文句なしの気配を漂わせた。
追い切り前、角馬場で低いバーを跳ばし、トモをしっかりと動かしてからWへ。道中は淡々とマドレを追走。4角手前で一気に差を詰めると、直線では馬体を重ねての追い比べに持ち込む。ゴールラインでは併入となったが、勢いでは明らかに上回っていた。5F69秒1-39秒7-12秒6と時計的にも申し分なく、初タイトルをゲットする態勢は整った。
「しっかりと最後まで動かしましたが、いい動きでした。落ち着きもある。いい状態で向かえます」と辻野助手は胸を張る。前走後は早くからここを目標にしてきただけに、仕上げに抜かりはない。
ここまで重賞2着3回。「前走のGI(
ヴィクトリアマイル)でも遜色のない内容で5着。小回りだから、前に行けるのは武器になるでしょう。ここで一つ、タイトルを取って秋につなげたい」。出来良し、舞台良し。最大の好機が訪れた。惜敗続きに終止符を打つ。
提供:デイリースポーツ