汚名返上へ、2歳王者
アジアエクスプレスが存在感を示した。美浦坂路で単走。終始馬なりだったが、力強いフットワークで駆け上がると、4F52秒8-38秒5-12秒7をマーク。騎乗した平塚助手は「坂路なので動かないと思ったけど、想像以上の時計が出たね」と声を弾ませた。
ユニコーンSでの屈辱的な12着大敗。それを踏まえて陣営は7月24、31日の追い切りで浅いブリンカーを着用した。「きょうは着けなかったけど、2週続けて(ブリンカーを)着けたことが良かったようですね。本番では着用する予定」と、その効果を感じ取る。それに加えてこの中間は攻め馬も強化。ふたつの相乗効果で動きにも切れが出てきて、確実に良化の一途をたどっているようだ。
芝・ダートを問わず、抜群のパフォーマンスでデビューから3連勝。あっという間に2歳No.1の座に就いた逸材に、手塚師も「変わってくれなければ困る。それほどの馬だと思っているので」と力を入れる。勝利にこだわり、策を講じて臨む今回。再び、強い
エクスプレスが戻ってくるはずだ。
グレナディアーズは栗東坂路で
ランウェイワルツ(3歳オープン)と併せ馬。パートナーの追撃を振り切り、0秒2先着を果たした。4F52秒9-38秒6-13秒2。「
テンションが高くて口向きも悪い。最終追い切りの内容としては、前走時の方が良かった」と、手綱を取った北村友は辛口
ジャッジだ。今回は勝ち鞍のある1800m戦。出否は抽選次第だが「能力的には通用してもいい」と地力に期待していた。
提供:デイリースポーツ