良血馬が力強い脚さばきで好調をアピールした。
レッドアルヴィスは栗東坂路を単走。残り2Fで鞍上から軽く合図を送られると、最後まで集中力を切らすことなく駆け上がった。タイムは4F54秒0-39秒2-12秒5。「予定通り。先週もしっかりとやっているし、馬は仕上がっています」と安田師は納得の表情を浮かべた。
異父兄は12年の
NHKマイルCを制した
カレンブラックヒル。前走の
ユニコーンSでは後続に2馬身半差をつける完勝で、血統に裏打ちされた走破能力の高さを改めてアピールした。「今回は距離がマイルから千八になりますが、蛯名ジョッキーは“大丈夫”だと言っていたし、融通は利くと思います」と重賞連取に自信を見せる。
勝ち鞍3つは全て左回りで挙げたもの。新潟は初めてとはいえ、舞台設定としては望むところだ。「使いたいレースは全部左回り。秋は
武蔵野S(11月15日・東京、ダート1600m)を使って、チャンピオンズC(12月7日・中京、ダート1800m)に行くのが目標」と指揮官は今後のローテを口にする。報道陣から「ドバイも左回り」と水を向けられると、「来年は(オールウェザーではなく)ダートだしね。夢が広がりますよ」と期待をにじませた。
偉大な先輩にも続きたい。
レパードSの第1回(09年)覇者は同厩舎の
トランセンド。「後を追ってもらいたいですね。今回も強い馬はいるけど、ここで頂点に立って秋へ」。きっちりと結果を出して、さらなる高みを見据える。
提供:デイリースポーツ