現役屈指の実力を持つマイラーが、秋を待たずして姿を見せる。昨年の
安田記念と
マイルCSでともに3着に奮闘した
ダノンシャークが、サマーマイルシリーズ第2戦に登場。毎年夏場は休養に充てていたが、今年は予定を前倒して始動する。
「中間は放牧に出したが、意外とダメージがなく、それで使ってみようということに。夏に使うのは初めてでも、今のところ体調はいいですよ」と
大久保龍師は状態の良さに太鼓判を押す。不安材料だった暑さがこたえている様子もなく、栗東へ帰厩後も順調に調整されている。1週前追い切りでは、栗東坂路で4F55秒0-12秒3(仕掛け)をマーク。コースと坂路を併用して入念に乗り込まれ、体もすっきり見せている。
昨年の
安田記念以降は芝のマイルGIで(3)(3)(4)着。待望の
ビッグタイトル獲得へ、もう一歩のところにまで来ている。「前走も上手に立ち回っていたし、GIでも差はないと思っているんです」と、秋本番を見据えるトレーナー。「左回りは上手。メンバー的にもここならと思っている。ここは負けたらいけないところでしょう」と力を込めた。久々とはいえ、GIIIでは力が違う。越後路で自慢の末脚がうなりを上げる。
提供:デイリースポーツ