最終リハーサル“失敗”のハプニングも何の、2つ目の重賞タイトル獲得へ態勢は整った。
ショウナンアチーヴは柴田善を背に、
マンボネフュー(4歳1000万下)とともに美浦坂路へ。スタートから軽快に飛ばすと、手綱を持ったまま最後までスピードは衰えず4F54秒3-40秒1-13秒6をマークした。
初コンビを組む鞍上とのコンタクト。呼吸を合わせて走っていたかと思いきや、実は誤算が生じていた。国枝師は開口一番、「本当ならマンボが先に行っていたはずなんだけど…」。端から見れば先行先着の併せ馬だったが、陣営が描いていたのは追走から闘志に火をつける内容。「元気がいいみたい。スイスイ行っちゃった」と師は苦笑いを浮かべた。
一方、柴田善は「いいんじゃないの。動きは良かった。イメージとはちょっと違ったけど、どこかで脚をためられれば」。まさかの“暴走劇”にこちらも苦笑したものの、手応え自体は十分に得た様子だ。昨年の
朝日杯FS2着馬で、今春は
ニュージーランドTを快勝。世代トップクラスのマイラーが、古馬撃破に名乗りを上げた。
サトノギャラントは美浦坂路で3頭併せを行い、追走併入。4F56秒6-40秒3-13秒0をマークした。盛夏の連戦は初めてだが、キビキビと動いて元気いっぱいだ。感触を確かめた北村宏は「変わりなくきている。前走は発表以上に馬場が悪かった。良馬場で走らせたい。ヨーイドンの勝負でも大丈夫。あとは普通にゲートを出てくれれば」と反撃を誓った。
提供:デイリースポーツ