出ばなをくじかれた-。
安田記念の
ホエールキャプチャが、まさにそれ。久々の
ヴィクトリアマイル4着の後、調子を上げていた。陣営は牡馬相手でも、と期待をかけた。だが、雨が降り続き不良馬場。後方のまま、何もできずに終わった。
重の
東京新聞杯を勝った時は除雪後で、発表ほど悪くはなかった。本来、道悪は苦手。その後は暑さを避け、北海道へ放牧。
札幌記念での始動を決め、13日に入厩した。
長谷川調教厩務員は「
安田記念の時は、本当に状態は良かった。馬場が全てでしたね。先週の金曜日(15日)に松岡騎手で追い切った(レースは蛯名)。動きはまずまず。体は年齢のせいか、また白くなりました。順調は順調ですよ」と及第点をつける。
札幌競馬場は初めて。環境の変化に敏感なタイプで、移動して慣れるまで数日かかるという。「今回もそう。慣れるとよくカイバを食べる馬。徐々に食欲が出てきた気はします。ただ、メンバーがそろっている。秋につながる競馬を」と控えめだが、見た目にも体は張りがあり力を出せそうだ。
函館で勝っているから洋芝適性は問題ない。小回りなら2000mは守備範囲だ。今のところ週末の天気予報に雨マークはない。良馬場なら侮れない。
提供:デイリースポーツ