重賞連勝を狙う
ラブイズブーシェが札幌ダートで躍動した。単走で行われた最終リハは6Fからスムーズに加速。直線半ば、鞍上の古川が気合づけの左ステッキを一発入れると、素早く反応。6F84秒2-38秒3、ラスト1Fは12秒0の鋭い伸びを見せた。
馬から降りた主戦は開口一番、「いいっすね。気候的に北海道が好きなんでしょう。今は調子がいいと、はっきり言える。無事にきてくれているのが何より」と、手綱から伝わってきた調子の良さに笑みがこぼれる。動きを見届けた柴田助手も「ダートは動かない馬だが、ビッシリやってもらった。前走の疲れはすぐに取れたし、さらに良くなっている。冬場は硬くなる馬だけど、今はそれがない。毛ヅヤがすごくいい」と、景気のいい言葉を連発する。
あおり気味にスタートして、いつもより後ろからの追走となった前走の
函館記念。3角手前から進路を外へ切り替えると、まくり勝負に懸けた。直線、1番人気の
グランデッツァをかわして先頭へ。ラスト1F12秒7を要しながらも、
ダークシャドウの追撃を封じて重賞初Vを飾った。
“2強”
ゴールドシップ、
ハープスターはあくまでも10月の
凱旋門賞が大目標。古川は「相手はグンと強くなるが、こっちはガチの勝負。順調の強み、自在性を生かしたい。
トウケイヘイローがいるし、競馬は出たなりで。天気だけは持ってほしい」と、付け入るスキを虎視たんたんと狙っている。
提供:デイリースポーツ