とても5か月の休み明けとは思えない。札幌ダートの外ラチ沿いを
マジンプロスパーが躍動した。重苦しさなどみじんも感じさせず、残り1Fで福岡助手が出した合図に俊敏に応える。肩が柔らかくもう一段前に伸びた。
5F69秒4-39秒2-12秒1。乗り手に残った感触は抜群だ。「流す程度だったが、動きは良かった。体ができているからな。放牧から戻ってきた時にはもう(馬体に)張りがあったし、元気やった。メンバー的にも斤量的にも、やってくれないと」と胸を張った。
初の洋芝参戦となるが、「力もある馬だから洋芝も合うんじゃないか」と意に介さない。前走の
高松宮記念は不良馬場に泣き、最下位18着に終わった。重賞3勝馬が北の地で好結果を出し、この後のGIに直結させる。
重賞で目下3戦連続連対中の
スノードラゴンは、札幌ダートで切れのあるフットワークを披露。5F66秒8-38秒2-12秒2をマークした。ゴール前の鋭い伸び脚に、川嶋助手は「ここまでうまく調整ができている」と手応えをつかむ。時計を要する決着だった
オーシャンS、不良馬場の
高松宮記念でともに2着の実績があることから「力のいる洋芝は合いそう」と舞台も歓迎していた。
提供:デイリースポーツ