21日、
川崎競馬場で行われた
全日本2歳優駿(2歳、交流GI・ダート1600m、1着賞金3500万円)は、
田中勝春騎手騎乗の4番人気
グレイスティアラ(牝2、美浦・
手塚貴久厩舎)が、中団追走から大外を回り直線半ばで先頭に立つと、最内を突いて伸びた6番人気
アテストの追撃を3/4馬身抑えて優勝した。勝ちタイムは1分42秒3(良)。さらに1/2馬身差の3着には、1番人気
モエレソーブラッズが入った。
勝った
グレイスティアラは、
父フジキセキ、母は
JRA・5勝の
ロイヤルティアラ(
その父ノーザンテースト)という血統。半兄に
JRA現6勝の
シアトルユー(牡5、美浦・
手塚貴久厩舎、
父ブライアンズタイム)、叔母に00年4歳牝馬特別・東(GII)3着の
フサイチユーキャンがいる。8月13日のデビュー戦(新潟・ダート1200m)では、断然の1番人気に応えて2.1/2馬身差で完勝。続く
新潟2歳S(GIII、芝1600m)は、15番人気ながら
ショウナンタキオン(牡2、美浦・
上原博之厩舎)の4着に好走し、
エーデルワイス賞(交流GIII)を制して初重賞制覇を達成。前走、
阪神ジュベナイルF(GI)は16着に敗れていた。これでダートは3戦3勝、通算成績を5戦3勝(重賞2勝、地方2戦2勝)とした。
フジキセキ産駒は、今年の
ジャパンCダートをはじめ、GI・3勝を挙げた
カネヒキリ(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)に続き、2頭目のGIウイナーが誕生した。
鞍上の
田中勝春騎手は98年
アドマイヤマンボで制して以来、同レース2勝目。管理する
手塚貴久調教師は同レース初制覇。共に交流GI初優勝で、
田中勝春騎手は、92年
安田記念(GI)を
ヤマニンゼファーで制して以来、13年ぶりのGI制覇となった。
同レースの牝馬の優勝は、86年ダイカツラモーヌ以来19年ぶりで、97年に交流重賞となってからは初の優勝となった。