現地時間11日、仏・ロンシャン競馬場で行われたフォワ賞、ニエユ賞の、
JRA発表による関係者コメントは以下の通り。
◆フォワ賞(4歳上、仏G2・芝2400m)
・
ヒルノダムール(2着)
【
昆貢調教師のコメント】
「パドックから返し馬までは、もうちょっと気合が乗っても良いくらい大人しかったです。競馬はスローが予想されましたが、
ナカヤマフェスタが行ってくれたので、良いポジションとなりました。道中は
リラックスして走っていましたので、日本の競馬だったら勝っていたと思います。勝った馬は本番でも大本命になるような馬ですが、その馬が内からこじあけてきたということは、それだけ厳しかったのでしょうから、本番での逆転を期待したいところです。まだ完全に仕上げてはおらず、余裕のあるつくりでしたので、これからきっちり仕上げて、本番に向かいたいです」
【藤田伸二騎手のコメント】
「日本ではあのような狭いスペースに突っ込んでくることはないでしょう。結果は負けましたが、次につながる競馬ができたと思います。後ろ肢をぶつけられて、
バランスを崩すような叩き合いでしたが、最後まで踏ん張ってくれました。前評判は低かったですが、これくらいやれると思っていたので、本番は今日の差を逆転したいです。デビューからコンビを組んでいる愛着のある馬ですし、馬も自分も今度は2戦目なので、今日よりも上の着順を目指します。今日勝った
サラフィナは、本番でも本命になるくらいの馬だと思いますが、今日のレース内容を見てもらえれば、(4番人気だった)自分の馬も見直してもらえると思うので、満足しています。」
・
ナカヤマフェスタ(4着)
【二ノ宮敬宇調教師のコメント】
「天気は雨でしたが、気持ちは晴ればれしています。
ジャパンカップ以降、運動だけの調整でしたので、このレースは使う必要がありました。日本から来た時の状況を考えると、前哨戦を使った意義はあります。今日の良い走りは、スタッフの努力の賜物だと感じています。今日は馬が
リラックスしていました。スタートして行ってしまったと思いましたが、流れに乗って気分良く走ることが重要で、上手く走ってくれたのではないでしょうか。今日がベストということではなく、良い試走だったと考えています。少頭数の今日と本番とでは違うレースになるでしょうから、期待できます。馬を良くケアして臨みたいです」
【
蛯名正義騎手のコメント】
「昨年の
ジャパンカップ以来久しぶりのレースで、仕上がりは万全とは言えなかったのですが、1回順調にレースが使えましたので、次はもっと良くなってくると思います。ハナを切りましたが、道中も折り合いがついて走っていました。最後に脚があがってしまいましたが、次はもっと動けると思います。前半はペースが遅く、上がりの競馬になり、順調に使ってきている馬との差が出ました。長く休んでいた割りには、悪い状態ではなく、恐らく今後変わってくると思うので、順調に行ってくれれば良いですね」
◆ニエユ賞(3歳、仏G2・芝2400m)
・
ナカヤマナイト(6着)
【二ノ宮敬宇調教師のコメント】
「気性的に心配でしたが、今日は馬が非常に落ち着いており、返し馬、レースとも上手に走っていました。今日は雨のため馬場が悪く、この馬には可哀想でした。ジョッキーも、まだ馬の身体がこの馬場にはついていけていないと感じたようです。今後は、馬の調子が整えば、
凱旋門賞の前日に
凱旋門賞よりももう少し短い距離のレース(ドラール賞)があるので、そこを使いたいと思っています」