9月29日、栗東トレセンにジョワドヴィーヴルが入厩しました! 以前から松田師にマメに聞いた話をまとめると「心臓が強い。走るのは間違いない。しかし、体は決して大きくないので成長を待って、ゆっくりやりたい」といった感じ。
「焦ることはないけど(クラシックに)間に合わせなくちゃいけないから」ということで、この秋、入厩が決まったというわけです。
血統的に注目してしまうのは仕方のないところですが、さらに松田師によれば心臓が非常に強い馬なんだそうです。
「速い調教をしても心拍数が上がらない。普通なら120くらいになるところが100にもならない。70くらい。数回、違うタイミングで計っても同じ結果だった」(松田師)
450キロの牝馬にもかかわらず強心臓の持ち主。さらに断然の血統背景。写真を見る限りではわりと普通っぽいけれど、いったいどんな馬なのだろう?と期待に胸を膨らませていました。
そして、その日の午後。入厩検疫を終えて松田厩舎へやってきたジョワドヴィーヴル。第一印象は…可愛い!目がクリクリとして、いかにも女の子という印象です。しかも、はじめての環境に戸惑っているのか、ちょっとキョドってます。特に馬房の中へ入ったときが、一番落ち着かない様子でした。隣にいる姉・ブエナビスタはまったく知らんぷりで冷静でしたが、妹・ジョワドヴィーヴルはクルクルとまわったり、目をウルウルさせながら鳴いてみたり…。しばらく落ち着きませんでした。
ジョワドヴィーヴルって、“強心臓”じゃなかったっけ!? 少々の調教では心拍が上がらない彼女も、このときばかりは心拍が高まっていたかもしれませんね(苦笑)。それでも、十数分したら牧草をくわえてキョトンと落ち着きだしました。ジョワドなりに少しづつなれてきたのかもしれません。
「明日は調教初日。何かないように十分気をつけなければいけないが、明日を無事過ごせれば大丈夫だろう」(松田師)
馬体はパッと見、ひじょうに華奢ですが、ブエナビスタの幼少時と違ってどこか華があります。全体的に体が薄く、顔も細面。なのに目がクリッとしているから余計に目立ちます。担当の山口さんが松田師からアドマイヤキッスとの比較を聞かれ「キッスより小柄」と応えていました。全兄のトーセンレーヴとも全然似ていません。さて、この強心臓の彼女がどんなふうに成長していくのか、とても楽しみなりません。
ちなみに、ブエナビスタは天皇賞・秋に向け、今週末から追い切りを再開する予定。レーヴディソールはエリザベス女王杯に向けて来週栗東トレセンへ帰厩予定。あと、今週末は松田師が常々「これは面白い」と言っているストレートラブ(父アグネスタキオン、母ラリーズン)が入ってきます。
そうそう、来週10月8日、京都芝1800mでデビュー予定のピュアソウルの鞍上が福永祐一騎手に決まりました。「全身を使って、本当に一生懸命に走る」と松田師。尻尾が短いのにちょくちょく振り回すのでちょっと落ち着かない印象はありますが、性格的にはまったく問題ない素直ないい子のようです。来週以降、さらに"女の園"と化す松田博厩舎ですが、男の子にも頑張ってもらいましょう!