いよいよ今週から秋競馬が開幕。関東では後藤騎手も復帰ですね。先週のこのコラムではシゲルスダチとのコンビでスプリンターズSへ出走する旨のコメントをいただきました。日本のジョッキーは長期休暇のとれない職業。骨折した首以外はいたって元気だっただけに、普段はできない“普通の生活”をぞんぶんに楽しみ、満を持しての復活になるとのことです。まず無事に、そしてレースでは休養した4か月の元気を競馬にぶつけてほしいですね。
一方、栗東トレセンですが。まだまだ暑い日々は続きますが太陽のいない朝晩はだいぶ涼くなりました。そして秋のGI戦線に照準を合わせた馬たちが続々と帰厩しています。
カレンブラックヒルが始動
8月29日にはカレンブラックヒルが戻ってきました。背はあまりのびていませんが、横の幅が出たかんじです。「いいかんじで成長して帰ってきたね」と平田師も目を細めます。
5日には14-14程度の初時計を記録。「毎日王冠までまだ日数があるので手始めに」(平田師)という程度の軽い調整でしたが、まずまずの動き。
「そんなにひっかかるタイプではないので調整はしやすい」(平田師)とのこと。
栗東はまだまだ汗をかける気候なので、少し遅めの時間に運動すればアッという間に余分な脂肪はとれていくでしょう。
「NHKマイルCのあとは少し疲れが出たけど、すぐに休ませたこともあって春の疲れはすっかり抜けた。秋の最大目標である天皇賞・秋に向けてじっくり乗り込んでいきたいね」(平田師)
エーシンホワイティ、状態良好
今週のセントウルS、わたしはエーシンホワイティに注目しています。「毛ヅヤのよしあしが体調や成績に直結するタイプ」(米盛助手)だけに今のツヤツヤの馬体を見ているとかなり調子はよさそうです。安土城Sのあと、CBC賞を目標に調整している途中、疝痛を起こして休んでいたのがウソのように元気いっぱいです。
「疝痛が回復したあとはいったん放牧に出て休養していました。その後、7月20日に栗東トレセンに戻りましたが、必要以上に無理はさせずに15-15程度で調整してきました。その後、1か月くらいしてきたらグンとよくなりましたね」(米盛助手)
食欲も本来のエーシンホワイティらしくかなり旺盛。デキは本来の状態に戻りつつあります。そして、アメリカ遠征帰りの福永騎手がどんな手腕で導いてくれるのかも楽しみですね。