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マイルCSでも注目、サンデーのひ孫

  • 2012年11月16日(金) 12時00分
 昨年のマイルCSは「父も母父もサンデー系ではない馬」が1−3着を独占。

 サンデー系の持ち味である「芝中距離での伸び」が要求されづらい適性のレースだったことはもちろん大きな原因のひとつでしょう。

 しかし、それ以前に、サンデーの血に対して「絶対能力では対抗できる血」を持った馬が複数出走していたことも、非サンデー軍団が上位を独占できた大きな要因です。

 そして、今年のマイルCSは「新しいカード」を持った馬が複数エントリーしています。

 アイムユアーズレオアクティブは「父も母父もサンデーではないけれども、サンデーの血を持つ馬」です。アイムユアーズは母母父がサンデーサイレンス。レオアクティブは父の母父がサンデーサイレンス。いずれも「サンデーのひ孫」にあたります。

 サンデーのひ孫は、父サンデー系や母父サンデーの馬に比べれば、サンデーの影響は当然薄くなります。したがってサンデー系独特の「適性」も薄くなります。

 ただしサンデーの血を持っている以上、日本の芝全般で要求される「絶対能力」は、しっかりと持った馬は出ます。

 よって「父サンデー系や母父サンデーが走りづらいレース」では「サンデーのひ孫」の好走期待値は大きく上昇することにもなるわけです。

 先週の京王杯2歳Sも、勝ち馬のエーシントップはマル外馬でサンデーの血を持たない馬。父はマイルCSを連覇したストームバード系です。

 2着のラブリーデイ、3着のカオスモスは父はサンデー系ではなく、母父もサンデーではない馬。しかしサンデーの血は持っている「サンデーのひ孫」。サンデーの血を持たない馬と、サンデーの「ひ孫」が上位を独占しました。

 そういえば、レオアクティブで思い出しましたが、同馬は昨年の京王杯2歳Sの勝ち馬。当時の2着馬サドンストームはサンデーの血を持たない馬。京王杯2歳Sは2年連続でサンデーの血を持たない馬とサンデーのひ孫が1、2着したことになります。

 父サンデー系、母父サンデーとは、また違った特色を持つ「サンデーのひ孫」に今後も注目です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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