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毎年恒例の中山芝傾向

  • 2012年11月30日(金) 12時00分
 12月の中山芝は「前走東京芝で0.3〜0.8秒差以内に負けた馬」の複勝回収率は113%(2010年〜)。特に前走よりも人気が落ちた馬の期待値は高く、複勝回収率は171%に上昇します。

 昨年の有馬記念も、先の条件に該当する馬がエイシンフラッシュ、トゥザグローリー、ローズキングダムの3頭。この中でエイシンフラッシュが7人気で2着。トゥザグローリーが9人気で3着。公開している予想でも3連単780倍を的中しました。

 同様に、前走が京都芝だった馬も期待値は高く、「前走京都芝で0.3〜0.8秒以内に負けた馬」で前走よりも人気が落ちた馬は複勝回収率が115%とプラス収支。昨年はステイヤーズSで該当馬のイグアスが2着。公開している予想でも3連単41万馬券を的中することができました。

 今回の中山芝よりも、前走の京都、東京の芝の方が合わない条件、不利な条件だったにもかかわらず、人気を落とした馬を買い続ければ、期待値が上昇するのは当然の現象でしょう。

 先週のジャパンカップも象徴的でしたが、東京の芝コースは、本質的にはマイル〜中距離適性に優れたスピード馬でもインをソツなく回って抜け出せば押しきれてしまうことが多いコースです。

 別の見方をすれば、東京芝ではスタミナ馬は外をマクりきるには、1枚抜けた能力が要求されるケースがほとんどです。

 つまり、馬力やスタミナに優れた馬が、東京、京都芝で善戦したにもかかわらず、評価が落ちている(人気が下落)馬を狙い続けるパターンが中山芝では有効に作用するのです。

 というようなコラムは、何年も書いているような気もしますが、いつも有効に作用しているからこそ、何度も書いているのでしょう。来年も同じようなことを書けるような結果を期待したいものです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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