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注目の第三極。ダーレー・ジャパン

  • 2012年12月14日(金) 12時00分
 終わってみれば、今年の阪神JFもノーザンファーム生産馬が1、3着。朝日杯FSもノーザンファーム生産馬が3連覇中。2010年は同生産馬の1、2着。

 今年の朝日杯2歳Sも、ノーザンファーム生産馬の運動会と化すような気もしますが、毎週のように同じ牧場を取り上げても、ネタ的に飽きてしまうので、違う生産牧場を取り上げましょう。

 今年の朝日杯FSにはダーレー・ジャパン・ファームの生産馬も複数エントリーしています。ダーレー・ジャパン・ファームは馬券の面でも、熱い生産牧場のひとつです。2011年の単勝回収率が126%。今年の単勝回収率も104%。出走した生産馬、すべての単勝を買い続けるだけで儲かってしまうのですから。

 今年もホームページで公開している予想で◎〜△を打ったダーレー生産馬は単勝回収率192%、複勝回収率116%を記録しているのも、血統の潜在能力が高い割には、人気のない馬を買っているからです。

 ダーレー生産馬の父系は、日本では主流のサンデー系の出走馬が10%にも満たないように、日本ではあまり有名ではない種牡馬の産駒も多く出走します。

 ただし、世界レベルの血統をちょっとカジっているプレイヤーならば、ダーレーの馬は名血が多いことは簡単にわかります。つまり、今のダーレー生産馬は「名血にもかかわらず人気にならない確率」が高いために、馬券期待値も高いわけです。

 というマジックのタネは、明かしてしまうと妙味も感動も薄れてしまうものですが、繁殖のラインナップが変わるわけではないですから、おいしい局面自体は、まだまだ続くことでしょう。

 また、ダーレー生産馬は、外国人騎手の勝ち星比率が、現状では社台グループよりも少ない数字になっています。

 個人的には、馬券を買う上で国籍に特別な思い入れはありませんけれども、馬主の規制緩和によって、日本人騎手の勝ち星、期待値が上昇する状況が生まれてきているようです。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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