【栗東トラックマン】
◆日曜中山10R・有馬記念(G1)
・エイシンフラッシュ
「前走(ジャパンC9着)は状態が良かっただけに残念なレース。ロスのない競馬だったし、最後伸びなかったのは気持ちの問題なのかもしれません。レース後は順調に調整できているし、この秋4走目になるので、状態をキープするようなイメージです。昨年2着のレースですし、うまく馬群で脚を溜めて瞬発力を活かすレースをしてもらいたいですね」(田代調教助手)
・ゴールドシップ
「前走(菊花賞1着)は後ろからのレースでしたが、最後はしっかりとした脚を使ってくれて、力を見せてくれたと思います。レース後は短期放牧に出してリフレッシュさせ、ここを目標に帰厩。1週前追い切りは併せた相手が動きすぎた分遅れたが、長く追えたのは良かったし、息遣いも悪くないですね。古馬の一線級相手になるけれど、いい状態で出走できそうなので楽しみです」(須貝調教師)
・スカイディグニティ
「前走(菊花賞2着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。放牧先での状態が良かったので、ここを目指すことになりました。1週前追い切りではCWコースで併せ馬を行っていますが、しっかりした伸びでいい動きでしたよ。ひと夏越して力をつけてきていますし、自在性があるので中山コースも合いそうです」(友道調教師)
・トゥザグローリー
「前走(JCダート12着)はスタートでトモを滑らせたのが痛かったですね。早めに動いて脚を使った分最後は伸び切れませんでしたが、決してダートが合わないという内容ではなかったし、悲観はしていません。寒くなってきて体調は上向いているし、毛ヅヤ、筋肉の張りともに非常にいいですね。ここは2年連続3着と条件的に合っている舞台。期待をして送り出します」(池江調教師)
・ルーラーシップ
「前走(ジャパンC3着)はゲート内で待たされたこともあってそわそわしてしまい、やや立ち遅れた格好。スローな流れだったこともあって厳しい展開になりました。この中間は、ジョッキーを乗せて駐立の確認も行っていますし、やれるだけのことはやってレースに臨むつもりです。スタートさえ決まれば中山コースも対応できますし、いい結果を期待したいと思います」(山田調教助手)
◆土曜阪神11R・ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)
・エピファネイア
「前走(京都2歳S1着)は流れが遅かったけれど、なんとか折り合いをつけて最後はしっかりした脚を使って強い勝ち方を見せてくれました。この中間も折り合いを重視した調教を行ってきましたが、思った以上に落ち着きがあっていい状態。1週前追い切りもいい動きでしたし、ここでもいい結果を期待したいですね」(山田調教助手)
・キズナ
「前走(黄菊賞1着)は緩んだ馬場でもいい脚を使ってくれたし、収穫のあるレースでしたね。レース後はここを目標に順調。1週前追い切りは古馬のオープン馬と併せて相手を寄せ付けず大きく先着と素晴らしい動きを見せてくれました。まだ体つきには余裕がありますが、当週の追い切りでちょうどよく仕上がると思います」(佐々木調教師)
・ラウンドワールド
「前走(札幌2歳S2着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に帰厩させ、順調に乗り込んでいる。休養を挟んで以前より攻め馬でも動くようになっているし、落ち着きが出てきているのが大きいね。状態はいいし、ここでどれだけの競馬ができるか今後に向けても楽しみなレースです」(松田博調教師)
◆月曜阪神11R・阪神C(G2)
・アドマイヤセプター
「前走(京阪杯2着)は惜しい競馬でした。その後は大きな疲れもなく順調に調整できています。以前に比べてだいぶモタれる面が解消されてきたし、一瞬の切れはかなりいいものがありますね。距離は1ハロン延びますが、それにも対応できると思っていますよ」(橋田調教師)
・フラガラッハ
「ここ2走は、流れが向かなかったことが一番の敗因。前走(マイルCS17着)のあとは短期放牧を挟んでここを目標に調整していますが、馬体も前走ぐらいを維持できているし、いい雰囲気です。いい意味でピリッとした前向きさが出てきているし、阪神の1400mは相性のいい舞台なので楽しみにしています」(松永幹調教師)
・マジンプロスパー
「前走(スプリンターズS12着)のあとは放牧に出してリフレッシュ。帰厩後はここを目標に徐々にピッチを上げ、順調に調整できています。1週前の段階ではまだ多少余裕のある体つきですが、当週のひと追いで態勢は整うでしょう。ここ2走は自分の競馬ができていないけれど、阪神の1400mは相性がいいので巻き返してもらいたいですね」(中尾調教師)
【美浦トラックマン】
◆日曜中山10R・有馬記念(G1)
・ルルーシュ
道悪に泣いたオールカマーこそ4着で終わったが、アルゼンチン共和国杯では早々抜け出し、後続を寄せつけることなく圧勝劇。距離延長が大きなきっかけとなり、本格化気配を見せている。この中間はウッドコースで8本の時計をマーク。先週は80秒9〜66秒4〜38秒4、1秒先行させたミッションモードを楽々と抜き去り、2馬身半差つけてゴールイン。はち切れんばかりの体から、繰り出される蹴り脚は鋭さ満点。ここに来てさらに迫力を増し、絶好調をアピールしている。競馬の上手な馬で、中山コースとこの距離はベスト条件。他馬より消耗度が少ないローテーションも強み、一気にGIまで上り詰める。
・ダイワファルコン
先月の福島記念を制した後はここ目標に入念な乗り込み。7日に6F82秒台を馬なりでマークし、そして13日の1週前追いは再び6Fから、外めを回りキッチリ追ってきた。6F83秒1〜3F39秒0〜1F13秒3と、直線で多少モタつくところはあったが、これで息もちも変わってくるはずで、馬体面も太め感が残っていたものがキッチリ仕上がってくる。超一流馬相手だともうひとつ決め手の面で劣るが、舞台は得意の中山、それも内回りコースということを考えると、巧く先行力を生かした競馬に持ち込んで、粘り込む策に徹すれば大駆けのチャンス。
・ナカヤマナイト
12日の1週前追い切りはウッドコースに入り、6Fからの長めを一気にスピードを上げ前を行く500万ヴァルディヴィアをとらえて、ゴールではキッチリ半馬身先着。5F標で3秒も前を行く馬を差し切るあたりはさすが実力馬。時計の6F81秒1〜3F37秒5〜1F13秒2も優秀で、あとは直前追いで5F67秒前後、脚どりも余裕を持った内容を消化できればキッチリ仕上がってくるはず。天皇賞こそ瞬発力を発揮するシーンが見られなかったが、得意の中山、少し上がり時計がかかる馬場状態なら、持ち味の息の長い末脚が生きるはず。強豪相手をいえ力の差はなく、3コーナーから巧く立ち回ればビッグチャンス。
・ダークシャドウ
前走のジャパンC。1コーナーで他馬に前をカットされ良いポジションが取れずスローペースを後方からになった。直線も残り2Fから追い出したが、それでも仕掛けが遅れた形で4着。2400mは問題なく、もう少し速い流れならもっと差のない競馬になった内容。1週前の追い切りはムーア騎手で目一杯追われて5F64秒3〜上がり37秒3。ウッドコースでは破格のタイム。これだけハードに追えるのは正に充実の証。ジャパンCの1、2着馬が抜けた今度はチャンス十分。
◆土曜中山10R・中山大障害(G1)
・マジェスティバイオ
久々の東京戦こそ落鉄の不利もあって惨敗したが、叩いた前走のイルミネーションSでは、他馬を問題にしない鮮やかな快勝劇。着差こそ3/4馬身差だったが、63キロを背負いながら、出走メンバーを軽くねじ伏せてしまったのだから、やはり貫録がまったく違った。その後も反動はまったくなく、調整は順調そのもの。1週前には単走で6Fから88秒2〜71秒5〜57秒2〜43秒3を軽快にマーク。まずは万全の状態で出走できそうだ。ここは暮れの大障害連覇のかかった一戦だが、もちろん障害馬としての完成度の高さは東西でナンバーワン。負けるシーンは考えにくい。
◆月曜阪神11R・阪神C(G2)
・ファイナルフォーム
G1初挑戦となったマイルCSでも期待を賭けたが、このクラスにしては遅い流れと直線の不利が大きな敗因。12着と言っても、力を出し切ったわけではない。前走後、ひと息いれたが12月9日には時計をマーク。1週前はウッドチップで65秒1〜37秒7、3馬身先行からダークシャドウを併せて、1馬身遅れでゴールイン。この相手に遅れは納得、この速い時計でも最後まで脚どりは乱れず、力強い動きを見せていた。これだけ意欲的に追えれば、疲れ・反動の心配は全くなし。まだまだ底を見せていない馬、来年に向けてキッチリと結果を残す。
◆月曜中山9R・クリスマスC(1600万下)
・サトノアポロ
前走後は、ここ目標にコースを含め入念な乗り込み。1週前も終い上々の伸び脚で動きに重さなし。力は出せる状態と思える。大外回ってジョングルール以下に楽勝した前々走は、OPでも通用しそうな強い内容。前走は流れがスローで前の馬を捕らえきれなかったが、いつでも33秒台で上がれる強力な末脚は、直線に急坂がある中山コースで威力を増すはず。外回りの2200mなら脚を余さない。
◆日曜中山9R・師走S(1600万下)
・イッシンドウタイ
一旦先行策をとりながら、引いて差し返した前走の東京戦が見事な勝ちっぷり。脚質に自在性を増すと同時に、確実に実力もアップ。準OPに昇級していきなりの戦いとなるが、今ならまったく見劣りすることはあるまい。1週前の稽古でも、長めから格下のプリモスズカと併せて、実に余裕のある動きを披露。馬体もキッチリと締まっている。右回りの1700mで勝っている馬で、中山の1800mはもちろん守備範囲。行っても差しても、好結果を期待できるはずだ。
◆日曜中山7R・ホープフルS(OP)
・サトノネプチューン
前走の新馬戦。調教では頭の高い走りで若さを見せ、レース当日も少しうるさいところを見せていたが、中団でスムーズに折り合って直線は馬群を割って伸びた。追ってからの瞬発力が素晴らしく非凡な能力を感じさせた。この中間はひと息入れたが、急ピッチで調整され、1週前の追い切りは終いを重視して5F69秒0〜上がり38秒8。特にゴール1F手前で気合をつけると併走馬を追走から一気に抜き去り反応の素晴らしさをアピールした。今度はOP戦で相手はかなり強化されるが、いきなり好勝負できるだけの器。
・ヘルデンテノール
予定していた朝日杯FSは賞金不足で断念。ひいらぎ賞も除外ということで、ホープフルSに向かうことになったが、1週前の金曜の元気な動きを見る限り、ローテーションが延びた影響は全く見られない。水曜の追い切りでは、稽古駆けのサンカルロに一歩も引けをとらない迫力。すでにOP級の風格を見せており、この相手関係でも、格下感は全くなし。潜在能力は間違いなく一級品だ。
【お知らせ】
2012年度の更新は今回で終了となります。2013年度は1月2日から更新いたします。