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ディープインパクト産駒は、自身とは「逆」のタイプを

  • 2013年04月19日(金) 12時00分
 ディープインパクト自身は小型な馬で、末脚を活かす競馬が持ち味の馬でした。しかし、産駒は父に似たタイプの期待値が高いとは限りません。

 これから始まる東京芝開催も、過去の傾向ではディープインパクト自身とは「逆のタイプ」の方が期待値が高いのです。

 およそ過去2年の東京芝開催にて、前走3コーナーで「中段よりも前」に位置していたディープインパクト産駒は勝率20%。複勝率45%。単勝回収率104%。複勝回収率は100%。

 一方、前走で「中段より後ろ」に位置していたディープインパクト産駒は勝率14%、複勝率35%。単勝回収率49%、複勝回収率68%にダウン。「前走上がり3位以内」の「前走末脚上位馬」も「前走先行経験馬」より期待値が低い(単勝回収率69%)のですから、ディープ自身とは逆の「好位を取れるディープ」の方が期待値は高いのです。

 体重に関してもディープインパクト自身とは逆の「大型馬」の方が期待値は上がります。

 体重500キロ以上の大型馬は勝率33%。複勝率60%。ディープインパクトよりも大きい460キロ以上の馬は勝率24%。複勝率48%。単勝回収率114%。複勝回収率91%。

 逆に小型の459キロ以下の馬は勝率13%。複勝率36%。単勝回収率42%。複勝回収率77%。ディープ自身とは「真反対」といえる、先行力のある大型馬の方が期待値は大きく上回っているのです。

 東京の芝2400mGIを2勝したジェンティルドンナも牝馬ながら460キロを越え、先行できる前向きなスピードを持ったディープインパクト産駒。ジェンティルドンナもそうですが、大型馬は米国型の繁殖牝馬との配合馬に多いので、東京芝で走るディープは(実は東京以外もそうですが)パワー型の繁殖牝馬の仔が走りやすいともいえます。

 今開催の東京芝もディープインパクト産駒は次々と馬券になる(おそらく芝の最多勝利種牡馬になる)でしょうが、ディープインパクト自身とは「逆のタイプ」を狙いたいものです。

 その他では、シンボリクリスエス、ダイワメジャー、ハーツクライ、ジャングルポケット、フジキセキ。この辺りをおさえておけば、そこそこ当たるんじゃないでしょうか。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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