今回はまず、気になる2歳馬の情報からお届けしましょう。
角居厩舎に入厩していたダンスインザムードの2011ですが、18日、山元トレセンに放牧に出ています。「夏の栗東は暑いですしね。しばらく山元トレセンで乗り込む予定になっています」と松田助手。気性が勝っているところが目につく血統ですが、「そのあたりを気をつけて育てていきたいと話しています」(松田助手)とのこと。帰厩時期は涼しくなるお盆から秋以降になる見込みで「デビュー戦も秋になる予定」(松田助手)とのことでした。これは楽しみ!
そして、シゲルスダチ。先週、栗東に帰ってきたよ!という話をお届けしましたね。今週はさらに前進。水曜朝にさっそく追い切りがかけられたのです。わたしは今週末あたりまで待つのかな?と予想していたのですが。いい意味で裏切られました。
「馬場に行くまでや走る前までは結構うるさいんですが、キャンター(駆け足)を終えるとスッと大人しくなる」と塩満助手。スダチは走りたいんですね〜。
駆けることがいいガス抜きになっているようです。だからなのでしょう。水曜日の追い切りは坂路での併せ馬。ハロー明けの7時20分ごろに同僚のホーマンベルウィンと一緒に駆け上がり、ほぼ並走の状態でゴールしていましたよ。
時計は54.7-39.3-25.2-12.7。復帰後、初時計にしては動きも数字もじゅうぶんに合格点!スダチの負けん気の強さがしっかり出ていてゴールに向かって一生懸命走っていましたよ!
次走は豊明S(7月6日)も視野に
この動きには騎乗していた田中助手もいい意味で予想外だったようで「よかったですよ、ビックリしました!」と、とても満足していました。
「ゴールまで気を抜かずに頑張っていましたね。正直、(復帰後)1本目からここまで動けるとは思いませんでした」と笑顔。追い切り後は「さすがにハーハーしていた」と少々荒い息遣いをみせていたようですが、徐々に解消されていくことでしょう。
「跨った感触もよかったし、体もよかった。放牧に出すと(走りが)崩れてしまう馬もいるが、スダチはほぼ崩れることなく帰ってきました。これは楽しみですよ」と嬉しいコメントもいただきました。
馬体重は火曜の時点で420キロ。おそらくレースでもこのくらいの数字になるでしょう。食欲は相変わらず旺盛なので、しっかりと筋肉をつけて欲しいものです。
ちなみに次走ですが、スダチの状態が予想以上にいいことや小倉まで日数もあることから7月6日の豊明ステークス(中京)も視野に入れることになりました。
自分の競馬をするだけのシルポート
「NHKマイルで落馬、競走中止。続くCBC賞で敗退。昨年12月の尾張Sは一番人気で負けたし、なぜか左回りではいいことがない。でも、だからといって左回りがダメというわけじゃないんだ」と西園師。
確かにこれまで、中京や東京などの左回りは鬼門でした。でも、心機一転。悪いジンクスを打ち破って欲しいですね。元気になったスダチなら、それができる気がします。
宝塚記念はスダチの同僚・シルポートに注目しています。メンバー的にも単騎逃げは間違いないでしょう。「たしかに距離は少し長いです。でも、年齢とともに少しズブくなっているので、いまのシルポートならなんとかなるかも」と松尾助手。6枠6番と逃げるにじゅうぶんな枠に入ったことですし、あとは自分の競馬をするだけですね。頑張って!