時代を築けるか!?ホッコータルマエVSベルシャザールに注目!! フェブラリーS(GI)
※本日は共同通信杯、ダイヤモンドS、小倉大賞典の見どころも更新しております。下部のバックナンバーよりご覧ください。
2014年の中央競馬GIレースの第一弾・フェブラリーS。昨秋のJCDでは敗れたもののGI連勝で臨むホッコータルマエ、そのJCDを制したベルシャザールなど勢いのあるメンバーがスタンバイ。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。
ベルシャザール(牡6、栗東・松田国英厩舎)はダートに路線を変えた昨年で素質が開花。徐々に力を付けて武蔵野Sを勝ち、連勝でGIレースのJCDを制した。今回はそれ以来のレースになるので仕上げが鍵になりそうだが、仕上がっているようなら当然ここでも好勝負。再度ホッコータルマエを破って一時代を築けるか。
ホッコータルマエ(牡5、栗東・西浦勝一厩舎)は昨秋のJCDでは敗れたものの、東京大賞典、川崎記念と交流GIを連勝。マイルへの距離短縮は問題無さそうだし、ここはベルシャザールへのリベンジを果たしたいところ。
ニホンピロアワーズ(牡7、栗東・大橋勇樹厩舎)は休養明けを使いながら状態を上げてここに臨む。前走の東海Sでは本来の姿を見せつけたし、左回りも問題のないところを見せた。マイルへの対応が鍵だが、このメンバーでも当然上位争いだろう。
ワンダーアキュート(牡8、栗東・佐藤正雄厩舎)は3戦連続でGI2着と涙を呑んでいるが、8歳になった今も衰えを見せていない。この10戦で一度も複勝圏を外していない堅実さでここも上位争いを狙う。
ゴールスキー(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)は一時期スランプに陥っていたが、ダートに路線を変えて復活。武蔵野Sでは4着に敗れたものの、前走の根岸Sでは重賞初制覇を果たした。兄ゴールドアリュールという血統からもダートでどこまで強くなるのかが楽しみな存在だ。
その他、東京のマイル戦が得意のベストウォーリア(牡4、栗東・石坂正厩舎)、根岸Sでは敗れたものの叩かれた上積みでの巻き返しが期待されるブライトライン(牡5、栗東・鮫島一歩厩舎)なども出走を予定している。発走は15時40分。
【データ分析/過去10年】
人気…1番人気の連対率は60%[6-0-1-3]だが、2着なしの6勝という極端な傾向。また3番人気が[2-3-1-4]と連対率50%、まさに上位安定という傾向だが、昨年・一昨年は1番人気が飛んで馬連万馬券決着と波乱の可能性も残す。
脚質…逃げ[2-0-0-8]、先行[3-5-4-28]で連対率がどちらも20%と前に行ける馬が有利な傾向。
馬番…10番から16番までが8勝で、外有利な傾向が出ている。最多勝は12・14・15番で2勝ずつ。
◆ホッコータルマエ
・陣営コメント/西浦調教師
「前走(川崎記念1着)はいいスタートからスッと2番手につけ、最後も後続に抜かせない強い競馬でしたね。レース後は回復も早く順調に調整できています。当週の追い切りはラストの反応を確かめる程度でしたが、コンスタントに使っているのでこれで十分。今回はマイルの流れになりますが、これまでもいろいろな競馬を経験しているし、対応してくれると思います」
・一週前調教診断/井内利彰
川崎記念が1月29日で、2月9日には、坂路で15-15を消化。昨秋から使い続けているにも関わらず、緩めることのない調整。これは非常に好感が持てるし、実際に追い切り本数の多い時にきっちり結果を出すタイプ。調教開始時期が早いということは、それだけ体調が整っている証拠。
もちろん、1週前追い切りの動きも素晴らしい。スプリングシーズンを追走する内容だったが、ゴール前は余力十分に先着。4F54.9秒と全体時計は速くないものの、1F12.5秒と終いはしっかり。このラップのバランスは前走時の最終追い切りとほぼ同じ。最終追い切りはこれと同じくらい、もしくは少し速めの時計で仕上げてくれば、万全の仕上がりとなるだろう。
・血統診断/望田潤
母父Cherokee RunはBCスプリントに勝った北米チャンピオンスプリンター。「中距離馬の父×マイラー〜スプリンターの母」の配合形は、母のスピードで先行したり捲ったりと機動力に富む脚質になりやすい。その機動力がフルに活きるのは小回りコースで、スッと2〜3番手につけて3〜4角馬ナリで進出して直線半ばまでの加速で決めてしまう…という取り口で昨年は交流重賞を勝ちまくった。となると、コーナー二つで直線が長い東京マイルでは