黄金世代と言われている2014年デビュー組。先月は井上敏樹ジョッキーに出ていただきましたが、今月は同じく関東若手のホープ・石川裕紀人ジョッキーの登場です。競馬ファンも注目している彼の素顔に迫ります!
(取材・文/大薮喬介)
昔も今も夢は凱旋門賞制覇
――噂で聞いたのですが、ご両親が競馬好きで、石川ジョッキーも物心ついた頃から競馬が大好きだったそうですね。
石川 ええ、父と母もそうですが、祖父も競馬が好きでしたから、もう毎週のように中山や東京競馬場に行っていましたね。
――それでジョッキーになりたいと思ったわけですか?
石川 はい。
――ジョッキーになるためには、人よりも運動神経がよくないとダメだと思うんですが、そのあたりは元々自信があったんですか?
石川 実は僕、運動神経が悪いんですよ(苦笑)。
――それは意外ですねぇ。スポーツは得意なほうではなかったんですか?
石川 ダメですね。サッカーはちょっとやっていたので、少しだけできますけど(笑)。
――石川ジョッキーの活躍ぶりを見ると、もしかしてジョッキーって運動神経はあまり関係ないんですかね? ジョッキ―になるために必要なことは、馬乗りのセンスですか?
石川 馬乗りのセンスも関係ないですよ。肝心なのはどれだけジョッキーになりたい気持ちが強いかだと思います。競馬学校の試験にしても、必ずしも運動神経のいい人ばかりが受かるわけではないですから。そう考えると、競馬学校のカリキュラムは本当にスゴいと思うんですよね。入学当初は乗馬経験者のほうが上手いけど、卒業する頃には乗馬未経験者との実力差はほとんどなくなっているんですよ? つまり競馬学校に入って、あきらめずに頑張り続ければ、必ずジョッキーになれるんですから。
――そう言われると、確かに競馬学校のカリキュラムはスゴいですね。運動神経は悪いけど、ジョッキーになりたいと思っている子供たちにとっては、この話は励みになりますね。
石川 そう思ってもらえると、うれしいですね。受験の時も「ジョッキーになる」という意思の強さで合否が決まるような気がします。あっ、これは僕の想像ですけど(笑)。
――実際、石川ジョッキーは受験の時にどういう風に意思を伝えたんですか?
石川 すごく恥ずかしいんですけど、受験の作文で書きましたね(苦笑)。ちょうどナカヤマフェスタが凱旋門を2着した時だったんですが、「凱旋門を最初に勝つのは僕しかいない!」って書いた記憶があります。僕が最初に勝つから、日本馬が勝てないんだって(笑)。今でも凱旋門賞を勝つことが僕の夢なんです。
――ということは、将来的に海外遠征も考えているんではないですか?
石川 実は去年、海外遠征のお話をいただいたんです。行きたい気持ちはあったんですが、両親や相沢先生も含めて、いろいろな方に相談した結果、時期尚早ということで、結局遠征はしませんでしたけど。
――海外遠征をするとしたら、どこの国に行きたいですか?
石川 どこでもいいので、とにかく海外の競馬を経験してみたいですね。その気持ちは今も変わっていません。いつかは行ってみたいです!
【次回のキシュトーークU25は!?】
子供の頃から競馬が好きだった石川ジョッキー。ファンの目線とジョッキーの目線の両方を持つ彼ならではの視点で、競馬の見どころを教えてくれます!
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