▲菊花賞目前、リアルスティールの手応えを語る
求められているのは“1着”
菊花賞か、天皇賞・秋か。神戸新聞杯の結果次第となっていたリアルスティールの進路だが、ご存じの通り、今週日曜日、最後の一冠を獲りにいくことになった。
前哨戦の神戸新聞杯は、勝ったリアファルを捕まえきれずに2着。敗因は、自分がリアファルの能力を見誤っていたこと、これに尽きる。単勝1.9倍の1番人気に支持された以上、内容云々ではなく、勝たなければいけないレースだった。
リアファルは、ダートで出世してきた馬であり、初めての芝となった前走のマレーシアCも、前半1000m通過64秒3での楽逃げ切り。神戸新聞杯で再び楽に行けたとしても、最後の瞬発力勝負では負けないと思っていた。むしろ、警戒していたのは、キロハナ(14着)やアルバートドック(7着)。素直に自分の判断ミスであり、相手を見誤った結果だと思っている。
▲重要トライアルを制したのは、芝路線へ転向したリアファル
そんななかでもリアルスティールは、骨折休養明けにも関わらず、最速の上がりで一生懸命に走ってくれた。最後の最後まで伸びていたし、そのあたりが菊花賞を選択する決め手になったのだろう。
春に比べ、馬自身はグンと良くなった。春の時点では、どうしても踏込の甘さが解消されず、体の使い方という面では未完成のまま戦っていた。ダービーの頃には