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【ユーイチの眼】宝塚記念回顧&帝王賞展望『レースのポイントは向正面でのミルコの動き』

  • 2017年06月27日(火) 18時01分
祐言実行

▲宝塚記念のゴール前、自身のレースと有力各馬の動きを解説 (C)netkeiba


シュヴァル8着、いわゆる“スタミナ切れ”とは違う


 シュヴァルグランで挑んだ宝塚記念は8着。これまで、あまり大崩れのなかった馬だけに、この結果を重く受け止め、鞍上として責任を感じている。

「逃げもありだな」と閃いたのは、実は返し馬が終わってから。前進気勢に溢れるいい走りで、これならと思った。というのも、逃げそうな馬は何頭かいたが、キタサンブラック以外はそれほどスタートが速いタイプの馬たちではなく、出遅れる可能性も少なからずあった。もともとどの馬が逃げてもペースが速くなることはないだろうと思っていたこともあり、好スタートから馬なりで行けるようなら…と、イメージを描きながらゲートに向かった。

 もちろん、“逃げる”というのは、あくまでも勝つための選択。その経験のないシュヴァルグランにとっては、ひとつのチャレンジだった。

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祐言実行 / 福永祐一
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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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