▲フォワ賞でまさかの敗戦を喫したサトノダイヤモンド。本番へ向けてC.ルメール騎手、池江泰寿調教師にフォワ賞の事、現在の心境を聞いた(写真は2016年有馬記念、撮影:下野 雄規)
今週末、サトノダイヤモンドが凱旋門賞に出走する。昨年も渡仏プランはあったが、国内路線を選び菊花賞と有馬記念を制覇。グランプリホースとなった今年、いよいよ参戦する。とはいえ、前哨戦のフォワ賞は4着。ファンにとっては思わぬ惨敗だったが、陣営はこれをどう捉えているのだろうか。
(取材・文:大恵 陽子)
池江師「日本じゃ経験したことのない馬場だった」
2017年9月10日。週中の雨で水分をたっぷりと含んだフォワ賞当日。日本でいうところの「重」発表の馬場はかなりタフなものだった。
サトノダイヤモンドとサトノノブレス2頭を出走させた池江泰寿調教師は「日本じゃ経験したことがないような重たい馬場だった」と振り返る。
レースは好スタートを決めたサトノダイヤモンドと僚馬サトノノブレスが1、2番手で進んだ。日本では中団前目でレースをすることの多いサトノノブレスが馬群を引っ張り、ゆったりとしたペースでレースは進んだ。
サトノダイヤモンドに騎乗したクリストフ・ルメール騎手はこう話す。
「レース中、しっかり息が入ってリラックスしていました」
日本に比べ超スローペースと言われるフランスの競馬で、折り合い面では十分に対応できる可能性をフォワ賞で見せた。少頭数のため