遅咲きの
ディープインパクト産駒が重賞連勝を狙う。前走の
新潟大賞典で
ダコールは初のタイトルを獲得。今回の
新潟記念と同じ芝外回り2000mの舞台を、メンバー2位タイの上がり3F32秒9の末脚で突き抜けた。
7歳の春、15度目の挑戦でようやくつかんだ“G”の勲章。「もともと(重賞で2着1回、3着3回と)力は持っていましたし、あれくらいは走っても不思議のない馬。これまでは運がなかっただけです」と中竹師は振り返る。「これまで明確にはGIを意識したことのなかった馬ですが、前走の勝利で初めて考えることができました」と、次戦に予定する
天皇賞・秋から逆算してここへの参戦を決めた経緯を説明した。
今回は4カ月ぶりの実戦となるが、栗東坂路の1週前追い切りでは4F53秒1-13秒1(強め)をマーク。「もう少し、全身のバネと柔らかさが欲しいですね」とトレーナーは課題を挙げた。ただ、その表情に硬さはない。「このひと追いで変わってくると思いますし、以前と違って追ってもへこたれなくなってきました」とうなずいた。
確かな手応えを携えて臨むこの一戦。ここを勝てば、秋盾への道筋がくっきりと見えてくる。ひと皮むけた古豪が自信を深めるべく、新潟で再び父譲りの切れ味を披露する。
提供:デイリースポーツ