国内最年長の誘導馬が、今週末のレースを最後に引退する。
兵庫県の園田・
姫路競馬場で2001年から誘導馬としてファンに愛されてきたマコーリー(セン30)。ニュージーランド生まれの芦毛馬は、1998年から3年間、京都競馬場で誘導馬を務めた後、兵庫にやって来て約15年。ピンクの鼻が愛くるしいおじいちゃん誘導馬は、女性から馬券好きなおじさんまで幅広い世代から愛され、同競馬場のマスコットキャラクター「そのたん」のモデルにもなった。
しかし、「夏を過ぎてからしんどさが全面にでるようになってしまいました。1レース誘導をしたらがっくりと疲れた様子です。がんばっていたんですが、体が動かなくなってきてしまって…それで、引退を相談させていただきました」と、乗り手の大當紗也華さん。
口元にはファンから受けた愛情の分だけ多くのシワが刻まれ、かつて「We(ハート)SONODA」とペイントされていたお尻からは哀愁が漂っている。
「引退後も
園田競馬場に置いていただけるようで、今後は体調と相談しながらファンとの触れ合いイ
ベントができればいいなと考えています」(大當さん)
マコーリー最後の誘導は、16日(金)園田競馬ナイターのメインレースとして行われる重賞・姫山
菊花賞(20:00発走)。レース発走の約15分前にパドックから本馬場へ最後の仕事をする予定。
なお、当日の体調と相談しながらにはなるが、誘導後は西
ウィナーズサークルで撮影タイムや、ファンからのプレゼントを受け取る時間が設けられる。さらに、正門案内所横のテントでは、マコーリー写真展やグッズショップも臨時オープンする。
ロードバクシン、
チャンストウライ、
オオエライジンなど兵庫を代表するスターホースを見守ってきた誘導生活最後の日。多くのファンに見守ってほしい。
(取材:大恵陽子)
※16日の様子は、後日詳細レポートをお届けする予定です。