“負けて強し”を思わせた秋初戦
ローズS4着を経て、期待を持って挑んだ
秋華賞。「折り合いがつけば」という梅田師の願いもむなしく、
レッツゴードンキは発馬後にジャンプして遅れると引っ掛かって暴走。ふがいない内容で17着と惨敗を喫した。
「あれではね…。返し馬でイレ込んだうえにゲートが決められずにそのままリズムを欠いて終わった。距離も長かったとは思うけど、スタンド前の発走は良くない」とトレーナーは苦虫をかみつぶしたような表情で振り返る。
先週の
エリザベス女王杯には見向きもせず、前走後は
桜花賞を勝ち、阪神JF、
アルテミスS2着のマイル戦へと矛先を向けた。もちろん、言い訳ができない戦いだ。「肉体面のダメージはなかったけど、精神的な痛手がどうか…。でも、先々週、先週と2週続けて負荷をかけてきたし、レース当日の
テンションが上がらないように調整した」と指揮官は説明する。
11日の栗東坂路での1週前追いでは4F51秒4の超抜時計を持ったままの手応えで計時。「馬なりであの時計だからね。追っていれば(1F)12秒は切っている。リズミカルだったし、変わらず気配はいい。ようやく自分で(気性が)コントロールできるようになった」と満足げだ。
過去、
桜花賞馬の
マイルCS挑戦は、8頭でのべ13回あるが、いずれも勝利に手が届いていない。「今度は小細工なしで挑みます」。不退転の決意で桜の女王が古馬の壁に挑む。
提供:デイリースポーツ