気分良く、そして軽快に。レースで見せる気難しさを追い切りでは封印した。
ゴールドシップは栗東CWで単走追い。全身を使った伸びのあるフォームで駆け抜け、7F97秒6-38秒3-12秒4を馬なりでマークした。またがった横山典は「すごい良かった。今回は
リラックスしていた。いつもピリピリするけど、きょうはスムーズだった」と満足げ。須貝師も「久しぶりに迫力ある動きを見せてくれた」と声を弾ませた。
先週と同様、この日もそれまで着用していたブリンカーと
シャドーロールを外して追い切られた。トレーナーはこう説明する。「慣れてしまっているので。ノリちゃんと相談して様子を見たけど“外して力むところがなかった”って。
リラックスしていたし、これでいこう、と。ノーマルでいく」。13年
有馬記念以来、愛用していた馬具を外し“新生・
ゴールドシップ”として臨む。
前走の
宝塚記念ではゲートで立ち上がるアク
シデント。大きく出遅れて力を出せなかった。「相変わらずいい馬だけど、一筋縄にはいかない。おもしろい馬」と横山典。「気難しいところはあるけど、やれることはやってきた。ちゃんと走ってくれたらと思う」と願いを込めた。
枠は6枠12番に決定。指揮官は「いいんじゃないかな。どっちにしても、目隠しをして先入れだから」とこだわりはなかった様子だ。見事に一発でクリアしたゲート試験のように、本番でもスムーズな発馬を願う。「“東京は走らない”と言われるけど“京都は走らない”と言われた春の天皇賞でノリちゃんが走らせてくれた。東京でも“そんなことは言わせないぞ”っていう気持ち」。残り2戦-。まずは名誉挽回のVを飾り、引退レースの
有馬記念へ弾みをつける。
提供:デイリースポーツ