リオンディーズが牡馬戦線に風穴をあける。1戦1勝の身ながら、そのスケールの大きさは誰もが認めるところ。母は日米
オークス馬
シーザリオ、兄は
菊花賞、
ジャパンCを勝った
エピファネイアという超良血馬で、キャリアの浅さなど補って余りある存在だ。栗東CWの1週前追い切りは併走馬に3馬身遅れたものの、余力十分に5F67秒2-12秒9(馬なり)をマーク。
テンションは上がっておらず、脚さばきにも勢いが感じられる。「前走後はプール調教から始めて、順調に乗り込んできました。1週前は併せ馬で遅れましたが、決して無理はしていませんからね。マイルでも、阪神の外回りなら慌てずに乗れるはず。ここでも好勝負を」と岸本助手は期待を口にした。
決め手の鋭さでは群を抜く
イモータル。タイトル奪取を狙った
サウジアラビアRCは鼻差及ばず2着に敗れたが、「直線で2、3回狭くなる場面。外に持ち出していれば結果は違っていたし、もったいなかった」と須貝師は悔しさをにじませる。雪辱に向けての1週前追い切りは栗東坂路で4F53秒0-12秒9(一杯)。同レース出走の
シャドウアプローチに手応えは劣勢だったものの、集中した走りで併入に持ち込んだように状態は高いレベルで安定している。「中間の調整は順調。右回りでも問題はないし、大きな舞台で巻き返してほしいね」と指揮官は熱く語った。
提供:デイリースポーツ