1994年の朝日杯3歳Sを制し、種牡馬としても多くのGI馬を送り出した
フジキセキが28日、死亡したことがわかった。23歳だった。
同馬は
サンデーサイレンスの初年度産駒として1994年にデビュー。早くからクラシック候補と期待され、そのとおりに朝日杯3歳Sを制して3歳(現2歳)王者に輝いた。翌年の
弥生賞も完勝し順調なスタートを切ったが、その後に屈腱炎を発症。クラシックに出走することなく、4戦4勝の成績で引退した。
引退後は種牡馬として社台スタリオン
ステーション(北海道安平町)で繋養され、
カネヒキリ(ダートGIを7勝)、
ダノンシャンティ(
NHKマイルC制覇)、
ストレイトガール(
ヴィクトリアマイル・
スプリンターズS優勝)、
イスラボニータ(
皐月賞制覇)らを輩出。日本初のシャトル種牡馬として
オーストラリアに渡り、その時の
オーストラリア産馬からもサン
クラシーク(
ドバイシーマクラシック制覇)や、
キンシャサノキセキ(
高松宮記念連覇)などが現れている。
2013年に腰痛のため種牡馬を引退、功労馬として社台スタリオン
ステーションで余生を送っていた。