世代交代を高らかに宣言した。「第61回
東京大賞典・交流GI」(ダート2000m)は29日、大井10Rに14頭で争われ、中団を追走した3番人気の
サウンドトゥルー(美浦・高木)が自慢の末脚で突き抜けてGI初制覇。時代をけん引してきたトップホースをねじ伏せ、充実のシーズンを最高の形で締めくくった。勝ちタイムは2分3秒0。歴代最多となるGI10勝目を狙った1番人気の
ホッコータルマエは1馬身3/4差の2着。逃げる2番人気の
コパノリッキー(4着)を2番手でマークする形。競り落として堂々と先頭に立ったが、勝ち馬の末脚に屈して偉業達成はならなかった。さらに6馬身離れた3着には古豪
ワンダーアキュート(6番人気)が続いた。
大野は「道中は追走にいっぱい。でも、気合をつけたら食らいついた。直線に向いた時は勝てると思ったが、相手はさすがGIをいくつも勝っている馬。簡単ではなかったけど、きっちりかわした。一年の最後を締めることができてうれしい」と、勝負をあきらめなかった愛馬をたたえた。
高木厩舎には
JBCレディスクラシック優勝の
ホワイトフーガがいる。同馬はフェブラリーSが来年前半の最大目標。高木師は「
サウンドトゥルーは芝スタートが苦手。フェブラリーSは使わず、Jpn路線が中心になると思う。頑張ってくれたので、しばらく様子をみます」と力走をねぎらった。来年のダート界は、高木厩舎を中心に回りそうな勢いだ。
提供:デイリースポーツ