■
サトノダイヤモンドに騎乗予定の
クリストフ・ルメール騎手
――いよいよ
皐月賞ですね。
ルメール 今週、とっても楽しみです。
――3戦全て騎乗していますが、どのような馬ですか?
ルメール デビューからポテンシャルがすごく高かった。競馬が上手な馬で、すぐにレースというものを理解しました。2戦目では反応がよく驚きました。本当にとても乗りやすい馬ですね。スタミナがありますし、スタートも速いです。
――
皐月賞についてはいかがでしょう?
ルメール まだわからないけど、どのポジションでもいけますね。中山競馬場は直線が短く、いつも3ハロンからペースを上げますが、4コーナーがちょっとト
リッキーです。
――追い切りも順調に消化していますね
ルメール 1ヶ月前から今週までだんだんよくなりました。今日はトップコンディションになったと思います。今朝の反応はとてもよかったです。体もとてもきれい。今日はとても嬉しかった。
――いままでで一番いいですか?
ルメール そうですね。
――これまでステッキを1回しか使っていないですね?
ルメール (
きさらぎ賞では)経験のために、1回使いました。多分今週はもっともっと使います。
――三強と言われていますが?
ルメール
マカヒキが一番のラ
イバルです。
リオンディーズも前走は休み明けだった。チャンピオンホースです。
エアスピネルもとてもいい馬です。今年、(クラシックを)勝つのはとても難しいです。
――
マカヒキには実際に騎乗されていますね
ルメール はい。
弥生賞はとても素晴らしかった。
ディープインパクトの子供でとても乗りやすく瞬発力があります。ダイヤモンドと似ていますね。
マカヒキはスタートはあまり速くないが、ス
トライドが凄く大きい。とてもいい馬です。
――レースでは
マカヒキより前にいるイメージですか?
ルメール はい。
マカヒキより前で乗りたいです。
――ちなみに雨が降るかもしれません
ルメール うーん…ダイヤモンドは多分問題ないです。京都の馬場はちょっと柔らかかったです。多分、大丈夫。
――最後に一言
ルメール 今年はたくさん強い馬がいます。みんなチャンピオンホース。まだリミット(この馬の限界)がわからない。自信が一杯あります。
■
サトノダイヤモンドを管理する
池江泰寿調教師
――ここまで3戦無敗で駒を進めました
池江 新馬戦は調教が動かなかったので半信半疑でしたが、終わってみれば強かったですね。3戦目の重賞まで、1戦ごとに課題をクリアしてくれています。調教しがいがある馬です。
――デビュー前は高額馬ということで騒がれましたが
池江 あまり気にしていません。担当者もこれまで2億円以上の馬を何頭もやってきています。
――改めてこの馬のいいところは?
池江 競馬が上手なところですね。ペースが速くなったら控え、遅ければマイペースで。デビュー戦では3分3厘のところ(3-4コーナーの中間地点)で外から絡まれましたが、ムキにならず冷静に走っていましたね。
――追い切りはいかがでしょう?
池江 1週前追い切りでは、ちょっと間隔があいているので強めにやりました。ゴール前100mから追って反応もよかったです。今週は馬なりで微調整ということで。さらによくなっています。
――
きさらぎ賞から少し間隔が空いていますが?
池江
きさらぎ賞と
皐月賞の間に1戦挟むと、ダービーまで時間がありますのでね。
――その間はノーザン
ファームしがらきへ放牧ということですが、変化はありましたか?
池江 特に変わっていません。変わらないのがいいところですね。
――三強といわれていますが?
池江 2頭とも強いですよね。
――当日、雨の可能性もありますが?
池江 晴れでも雨でも関係ないです。
――最後に一言
池江
皐月賞を使ってダービーに
ピークをもっていきます。それでも、今回もきっちりいい結果を出せるように、二冠馬、三冠馬になれるようにきっちり馬をつくっていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。
(取材・写真:花岡貴子)