15日に第11回
ヴィクトリアマイルを制した
ストレイトガール。昨年に続いての連覇達成だったが、昨年より強さを感じさせる内容であった。
翌16日午前0時半ごろ、
ストレイトガールはスムーズな輸送で栗東トレセンに帰厩。一夜明けた今朝も元気そうな様子で過ごしていた。担当の田中助手も開口一番「昨年より強かったね」と安堵の笑顔を見せた。
「レースはゲートについていったので検量室へ向かうバスの中で見ていました。直線半ばで『勝ったな』と思うほど強い内容でしたね。昨年は届くのかどうか、ドキドキしながら見てましたが…すごいですね、この馬(笑)。
ジョッキーは『ステッキを打たなくてもよかったんですが、GIですし何があるかわからないので』と言っていたほど楽勝でした」
陣営は、
ヴィクトリアマイルでの仕上げには相当自信を持っていた。
「レース当日の朝、ジョッキーには『前回とは(状態が)違うから、自信を持って乗ってみて。これで負けたら、やっぱりもうしんどいんじゃないかと思う』と話しました。この仕上がりで勝てなかったら、年齢など見えない何かが影響したのだろう、と覚悟していました。でも、自分の思っていた感覚のとおり、馬が走ってくれた。期待に応えてくれたのでよかったです。」
7歳にしてGI・3勝目。戦前は年齢を気にする声も聞かれた。
「しかも、前走の
阪神牝馬Sはこの馬らしくない負け方をしましたからね。ジョッキーもきっと『あれ?』と思っていたと思います。
こうやって毎日付き合っているけれど。昨年と比べて特に変わったところはないですよ、全然。強いていうなら、今朝はこの馬にしては珍しくカイバを残しました。いつもは食べるほうなんですけどね。レース後にちょっとしんどくなるあたりは年齢が出ているのかもしれませんね。」
そうは言っても、馬房にいた
ストレイトガールは疲れた様子を表に出すこともなく、元気そうに田中助手から与えられた
ニンジンをくわえていた。
「雰囲気はのいつもレース後のかんじと変わりませんよ。大丈夫です」
この後の予定については「
ヴィクトリアマイルを最大目標においていた」ので未定とのことだ。
(取材・写真:花岡貴子)