JRAの元騎手、調教師で、12日に肺がんのため77歳で死去した武邦彦さんの告別式が15日、滋賀県草津市の葬儀場で営まれた。
近親者、競馬関係者ら約400人が参列。72年
日本ダービー(
ロングエース)を勝つなど活躍し“ターフの魔術師”の異名を取った故人に別れを告げた。
弔辞を読み上げたのは“メイ
ショウ”の冠名で知られる松本好雄氏。「まさしく正真正銘の勝負師でした。日本の競馬界に大きな足跡を残し、名人“タケクニ”として上質なドラマをいくつも提供してくれました」と名手の功績をたたえた。
親族代表であいさつに立った三男の
武豊は「ある程度覚悟はしていたつもりですが…現実になると悲しいです」。時折、声を詰まらせながら言葉を紡いだ。四男の幸四郎は、こみ上げてくるものを抑え切れず号泣。参列者からもすすり泣く声が聞こえた。
提供:デイリースポーツ