第63回
日本テレビ盃(JpnII、ダート1800m)が28日、
船橋競馬場(曇、重)で行われ、1番人気に推された
武豊騎手騎乗の
アウォーディー(
JRA)が3番人気の
モーニン(
JRA)との追い比べをアタマ差制した。
アウォーディーはこれでダート路線に転向してから無傷の5連勝、昨年10月の
シリウスステークス(阪神、GIII)から続く重賞の連勝を4に伸ばした。
レースはダッシュがついた
モーニンが逃げ、
アウォーディーが直後の2番手につける展開。
タイムズアロー(船橋)、
アンコイルド(船橋)、
スリータイタン(
JRA)が好位を追走。中団に2番人気の
サウンドトゥルー(
JRA)、
ハッピースプリント(大井)などがつけた。
4コーナーを前に
モーニンと
アウォーディーが後続を離し、ゴールの直前までどちらも譲らず追い比べが続いた。最後は外から
アウォーディーがアタマ差抜け出て、1分52秒0のタイムで優勝した。5馬身差の3着には
サウンドトゥルー、3馬身差の4着に
スリータイタンが入って
JRA勢が上位を独占した。地方馬最先着は
タイムズアローの5着だった。
アウォーディーは
父ジャングルポケット、母へヴンリーロマンスの6歳牡馬、鹿毛。
JRA栗東の
松永幹夫厩舎所属。ダートに路線を変えた昨年9月の
オークランドレーシングクラブトロフィー(阪神、1600万円以下)から5連勝。重賞は昨年10月の
シリウスステークス(阪神、GIII)から4連勝を飾った。通算31戦9勝(中央29戦7勝)。
アウォーディーはこの勝利で、11月3日に
川崎競馬場で行われる
JBCクラシック(JpnI)の優先出走権を獲得した。
〜レース後のコメント〜
1着
アウォーディー(
武豊騎手)
「ホッとしました。5ヵ月半ぶりでしたが、コンディションは悪くなかったです。外めの枠からいい形でレースに向かえました。取りたいポジションを取れましたし、あとは追い出しを間違えないように乗りました。4コーナーで手応えも良かったですし、ほぼ勝てるのではと思いましたが、相手もGIホース、そして
戸崎圭太騎手。しぶとかったですね。ダート転向後、まだ負けていませんし、適性の高さを感じます。JBCの権利を取れてホッとしましたし、左回りもスムーズ。次も楽しみだと思います」
1着
アウォーディー(
松永幹夫調教師)
「人気していましたし、勝ててホッとしました。状態はすごく良かったです。ただ、相手が強いので、不安もありましたから、勝ててホッとしました。この馬は、どうしても気の悪い面があるので、最後は心配しましたけれども、とにかく勝ててよかったです。今日のように走るのをやめなければ、かなりやってくれると思います。ここで権利を取れましたし、
JBCクラシックに向かいたいと思います」
2着
モーニン(
戸崎圭太騎手)
「スピードのある馬ですし、行く馬もいませんでしたからね。休み明けはピリピリする面がありますし、距離がどうかとも思いましたが、負けはしましたけど、いい勝負ができました。距離は大丈夫だと思いますし、収穫ある一戦でした」
3着
サウンドトゥルー(
大野拓弥騎手)
「流れが落ち着いてしまい、こういう結果になってしまいました。それでも上積みが見込めますから、次は楽しみです」
4着
スリータイタン(
福永祐一騎手)
「4コーナーでもっと捌けていれば、3着はあったと思います。それでも、この強いメンバー相手に健闘しています」
(取材:中野雷太)
ラジオNIKKEI