3日(祝・木)
川崎競馬場(晴 重)で行われた第6回
JBCレディスクラシック(ダート1600m)は1番人気の
ホワイトフーガ(
JRA)が好位から抜け出して完勝、このレース連覇を達成した。
スタンド前の先行争いで
ブルーチッパーがハナを切り、
レッツゴードンキが2番手につけた。
ホワイトフーガがインの3番手、直後
タイニーダンサー・
トロワボヌール・
トーセンセラヴィが差なく追走。
タマノブリュネットはその後ろから追い上げる形に。4コーナー手前で
レッツゴードンキが先頭に立つが、
ホワイトフーガが楽に並びかけ直線で一気に抜け出した。
勝ちタイム1分41秒3、勝利騎手は
蛯名正義(
JRA)。
今回が初のダート戦出走だった4番人気
レッツゴードンキ(
JRA)が2着、3着は8連勝でこのレースに臨んでいた6番人気
トーセンセラヴィ(浦和)が食い込んだ。2番人気
トロワボヌール(
JRA)5着、3番人気
アムールブリエ(
JRA)は9着だった。
ホワイトフーガは
父クロフネ、
母マリーンウィナー(母の
父フジキセキ)、牝4歳芦毛馬。
JRA美浦・
高木登厩舎の管理馬。通算成績を16戦8勝(重賞5勝)とし、第1回・第2回の
ミラクルレジェンド以来2頭目となる
JBCレディスクラシック連覇を果たした。
<レース後の関係者のコメント>
1着
ホワイトフーガ(
蛯名正義騎手)
「人気に応えられて良かったです。今日は良い状態で、返し馬からいい形でした。今日は他の馬と同じ斤量でしたし、いいレースをしてくれるだろうと思っていました。先行馬がそろっているように思いましたが、序盤はどの馬も様子を見ているように見えました。さすがに逃げるのは......と思いましたが、行く馬がいたので、その後ろにつけられていい流れだったと思います。掛かるところはありますが、以前ほどではありません。4コーナーでも抜群の手ごたえで、進路だけは確保しようと思っていました。最後はさすがに差されないだろうと思いましたが、ビジョンを見て確信しました。古馬になってさらに力強さを増したことで、こういう結果になっていると思います」
(
高木登調教師)
「ホッとしました。中間は喉が気になっていましたが、今日は仕上がった状態でした。返し馬で折り合いもついていましたね。レースでの作戦は、騎手とも特に話していませんでした。3コーナーで外に出したところで、今日は大丈夫かな、と思いました。川崎コース、左回りはよく走ります。若い時はイレ込むところもありましたが、大人になってきたように思います。今後については喉の状態を見て、オーナーと相談したいと思います」
2着
レッツゴードンキ(
岩田康誠騎手)
「ズルッと滑るような形でスタートは良くありませんでしたが、スピードがあるので好位につけることができました。今後どこに行くかは分かりませんが、今日の結果で視野が広がったと思います。ダート向きの血統ですね」
3着
トーセンセラヴィ(
森泰斗騎手)
「もう少し前へ行くつもりでしたが、周りの馬が速くて、思ったよりも後ろになってしまいました。ただ、初の重賞でも食らいついてくれましたし、これからもっとやって行けると思います」
4着
タマノブリュネット(
田辺裕信騎手)
「テンのダッシュ力がそれほどあるという訳ではないですし、後方からになってしまいました。他の馬に比べると、持ち味が出るという距離ではないですからね。ただ、ラストまでしぶとく脚を使ってくれました。勝ち馬は強かったですが、この馬の力は出してくれたと思います」
7着
タイニーダンサー(
クリストフ・ルメール騎手)
「最初は良いポジションでしたが、ペースを維持していけず、ちょっと止まってしまいました。3歳牝馬ですし、今日は古馬とのレースでちょっと厳しかったかもしれません」
9着
アムールブリエ(
浜中俊騎手)
「牝馬同士ですし、地力でこなしてくれる期待もありましたが、甘くはありませんでした。この馬の距離ではなかった、ということだと思います」
(取材:大関隼、山本直)
ラジオNIKKEI