3日(祝・木)
川崎競馬場(晴 重)で行われた第16回
JBCスプリント(ダート1400m)は3番人気の
ダノンレジェンド(
JRA)が逃げ切り勝ち、JpnI初制覇を成し遂げた。
ソルテが好スタートから先手を伺うが
ダノンレジェンドが内から並んでハナを主張。向正面では3馬身ほど離して逃げる形に。
ソルテは2番手、内から
ベストウォーリアが3番手に上がって
コーリンベリーは4番手。その後ろを
サトノタイガー・
シークロム・
ドリームバレンチノが一団で追走した。勝負どころでも
ダノンレジェンドの逃げ脚は衰えず。直線では一気に後ろを突き放して逃げ切った。
勝ちタイム1分27秒2、勝利騎手は
ミルコ・デムーロ(
JRA)。
1番人気
ベストウォーリア(
JRA)は勝ち馬を追ったものの差が詰まらず3馬身差の2着。5馬身差の3着が4番人気
コーリンベリー(
JRA)。地方馬最先着は
サトノタイガー(浦和)で5着、2番人気だった大井の
ソルテは4コーナーで苦しくなり、6着に終わった。
ダノンレジェンドは
父Macho Uno、
母My Goodness(母の
父Storm Cat)、牡6歳黒鹿毛馬。
JRA栗東・
村山明厩舎の管理馬。通算30戦14勝、重賞は9勝目。去年のこのレースは1番人気で2着と涙を呑んだが、初の川崎コースで嬉しいJpnI初制覇となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
ダノンレジェンド(
ミルコ・デムーロ騎手)
「本当に嬉しいです。勝って感動しました。ゲートの裏でも落ち着いていましたし、ゲートを出て、凄いスピードで1コーナーを回って行きました。前走は隣に
コーリンベリーがいてプレッシャーでしたが、今日は自分のペースで、隣のプレッシャーもなくて落ち着いて行けました。道中も凄い手応えでしたね。何回も負けてしまったのにチャンスをくれた村山調教師、馬主さんに感謝の気持ちで一杯です」
(
村山明調教師)
「いつも通り力を出せば、一番強い馬だと信じていましたし、いつも通りにやってきました。前回は展開もあって結果は出なかったのですが、心配していませんでした。デムーロ騎手も自信を持って乗ってくれましたね。今年負けたら、来年もまた同じローテーションかな、と思っていたのですが、勝ちましたし、今後は海外へということも考えたいですね。悔しい思いばかりでしたが、この馬が一番強いと思っていましたから、本当に嬉しいです」
3着
コーリンベリー(
松山弘平騎手)
「今日はコーナー4つの競馬でも集中していましたし、馬の状態は良さそうでしたが、大外枠がかなり痛かったです」
4着
レーザーバレット(
クリストフ・ルメール騎手)
「ペースが速かったです。忙しかったですが、ゴールに向かって反応していってくれました。よく頑張っていますが、前が強かったです」
6着
ソルテ(
吉原寛人騎手)
「速い流れになって、あれ以上は行けませんでした。久しぶりに番手からの競馬になって、思っていた以上に粘れませんでした。ショックです。いけると思っていました。結果を出せなくて申し訳ありません。納得できない感触でレースが終わってしまいました」
(取材:大関隼、山本直)
ラジオNIKKEI