「
ジャパンカップ・G1」(27日、東京)
強気の姿勢で挑む。秋初戦の
オールカマーを完勝した昨年末の
グランプリホース・
ゴールドアクターが、2度目のG1獲りを狙う。パートナーの吉田隼は「相手に合わせるつもりはない。この馬の競馬をする」と意気込む。
鞍上が指す相手とは、レースの主導権を握る
キタサンブラック。逃げればしぶといタイプだ。「前の
キタサンブラックにプレッシャーをかけつつ、後続の末脚を封じる競馬ができれば」とシミュレーションする。キタサンとコンビを組むのは
武豊。天才のレース運びに惑わされることなく、自分の競馬に徹する構えだ。
イメージするのは昨年の
有馬記念。スタートしてから1F目まで先頭を走り、その後は好位で折り合いをつけてゴール前で抜け出した。逃げはしなかったものの、前半でレースをつくった。「東京は直線が長い」としながらも、「競馬が上手な馬なのでどんな形になってもコンタクトは取れる」と期待の方がはるかに大きい。
国内外G1・5勝の
モーリスと同じ
スクリーンヒーロー産駒で大舞台に強い血統。父は08年にこのレースを制しており、史上5例目の父子制覇も懸かる。「とにかく勝ちたい」と吉田隼。この一戦にかける熱い思いが伝わってくる。
提供:デイリースポーツ